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西宮神社の祭神えべっさんは神代のタイガーマスク!

海をかき回したしずくでできた島が国の始まり

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伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)は天上の神々から海の中に国を造るように命じられました。

二柱の神は天の浮橋(あめのうきはし)に立ち、天の沼矛(あめのぬぼこ)という矛を海の中に入れてかき混ぜました。

そして矛を引き上げる時に海水が滴り落ちました。

この海水のしずくによって最初にできたのが於能凝呂島(おのごろじま)。

二柱の神はそこで暮らし始め、最初に生んだのが淡路島と言われています。

最初の子供「水蛭子(ひるこ)」は

水に流した?!

伊邪那岐は「誘う男」、伊邪那美は「誘う女」という意味だそうで、二人は於能凝呂島に降りて暮らし始めます。

ある時、二人は天の御柱の周りをまわって戯れていました。

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互いに左右逆向きに回って顔を見合わせた時、伊邪那美の方から声をかけ結ばれることになりました。

しかし、生まれて来たのは蛭のように背骨がない子供で、二人はとても驚き、なんとこの子を葦の舟に載せて川に流したのです。

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今そんな親がいれば、それこそ事件になりますが、古事記にはそんなことがサラリと書かれれているのですね。

二人の様子を天上で見ていた神々は「女の方から声を掛けたからだ」と教えました。

そして、今度は伊邪那岐の方から声を掛けて二人は結ばれ、次々に神々を産み出いていきました。

男の方から声を掛けるべきというのは、理屈では証明できませんが、現代人でも誰しも頷いてしまう人の行動原理。神代の時代からの概念なのですね。

西宮神社 水蛭子がえびす様になり祀られている

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さて、親から見捨てられ生まれたばかりで川に流されてしまった水蛭子ですが、流れ流され今の兵庫県西宮市辺りにたどり着きます。

流れ着いた西宮の地で、大切に育てられた後に「戎三郎(えびすさぶろう」と名付けられ、後に「戎大神」として祀られるようになったと語り継がれています。

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ひるこは蛭子とも書き、「えびす」と読むこともあります。

えびす様は、水蛭子のたどり着いた地である兵庫県の西宮神社の御祭神です。

その他にも和田神社(神戸市)など多くの神社で祀られています。

親に捨てられた子が、偉大な存在になって人々の信奉を得るなんてまるで現代のタイガーマスクのようですね。ってちょっと古いですかね💦

東京の恵比寿神社

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東京の恵比寿にも恵比寿神社がありますが、こちらは元は天津神社といい水蛭子神話とのつながりは薄いようです。

元々恵比寿という地名は、そこに元からあったヱビスビールの名前から来ており、同じ恵比寿ということで、兵庫県の西宮神社から恵比寿神を勧請して合祀し、恵比寿神社に改名された経緯があります。

えびす様の御朱印は御朱印帳へ

えびす様を祀る各神社ではえびす様にまつわる御朱印を授与しています。
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