記事一覧
伊礼智の住宅設計作法を読んで
伊礼智さんについて・・・
沖縄生まれで東京芸術大学大学院を卒業後、丸谷博男+エーアンドエーを経て伊礼智設計室を開設されている、住まい設計を主にする建築家です。
本やネットからの情報で勝手に書きますが、建築の標準化を始めとして住まい手にも作り手にも無駄のない自然な住まいを設計されている方だと思います。
今回も私なりに要点を3つに絞りまとめてみます。
①ヒアリングは設計の手がかりを探す
以前、ヒアリ
心地よさをカタチにする
空気の容積は大きく設計すること
容積の大きい空間は、温度、湿度の変化が小さく(空気は断熱材)、酸素の量も多く、熱、匂い、湿度、二酸化炭素などを拡散させ、それらの影響を最小限にします。
①人は一時間当たりどれだけの空気量が必要なのか。
人間が事務作業程度の活動状態の二酸化炭素(炭酸ガス)発生量は、1人当たり20リットル/時(0.02㎥/h)室内の炭酸ガスの許容濃度を許容濃度は1000ppm屋外の空
セルロースファイバーの効能
セルロースファイバーとは・・・
セルロースファイバーは植物、特に木材から取り出した天然の素材です。
天然の木質繊維の断熱材ですので、木造の構造躯体に最もなじみやすい断熱材です。セルロースファイバーは呼吸(空気、湿気の出し入れ)し、かつ調湿できる稀有な断熱材です。
ビニールハウス(グラスウールのように防湿層を作って、空気も湿気も通さない石油系の断熱材)にせず、かつ、断熱性能を発揮できる数少ない断熱材
ホウ酸が住まいを守る
ホウ酸とは・・・
天然に産出する鉱物で、酸素とホウ素が結合したもので、地球上の土中、海中のいたるところに存在する天然素材です。ホウ素は私たちの体の代謝や骨の健康、脳の機能向上にとっても、植物にとっても大切な必須元素です。
特に野菜や果実の育成には欠かせず、世界中で肥料として使用されおり、その使用料は年間6トンにも及びます。
①安全性について
人体や哺乳類のように、腎機能のある動物への毒性は、大量
風の恵みが住まいにもたらすこと
風通しの良い住まいは何故気持ちが良いと感じるのでしょうか。
人が感じる体感温度は、気温だけではなく、風速や湿度によって変化してしまう極めて曖昧なものです。ちなみに風速が1m/s増すごとに体感温度は1℃下がります。風によって汗が蒸発することによって気化熱を体表から奪うからです。
さらには、人が快適だと感じる空間の環境には湿度が大きく影響しているという事実も有ります。例えば30℃でも木陰で風さえあれ
太陽光の恵みが住まいにもたらすこと
地球が受けている太陽からのエネルギーは莫大なものです。
地球に到達した太陽光線の1時間あたりの総エネルギー量は、20世紀後半での世界中で消費されたエネルギーの1年間分にも匹敵するともいわれているほどの恵みを毎日受けているのです。
数字にすると日本では最大で約1KW/㎡のエネルギーになります。
実際の地球への太陽光線からの影響
また太陽光線のうち、
紫外線(短波長)はオゾン層で90%以上がカット
ひとり設計事務所の始め方
実際の仕事の仕方から、節税方法、どのように仕事を獲得するか。さらに独立前の準備の仕方も書かれており、この本が有り能力と準備が有れば独立できてしまうと思います。
私とは目指す方向が違うので、個人的にはマネをする事にはならなそうですが、将来的に読み返すであろう本でした。
↓書籍のリンクです。もし読んだらコメントください。
https://www.amazon.co.jp/%25E3%2581%25B
日本の木造住宅の構造設計について
編集
構造とは建物を支える骨組みのこと
現在の木造住宅では昔ながらの梁と柱を組み合わせた構造に、耐力壁と呼ばれる地震に耐えるための壁を取り入れた方法で多くの家が建てられています。特に最近では木造住宅の弱点になる接合部(梁や柱の交差するところ)へ金物を用いて接合させる方法が主流になりつつあります。この金物接合と耐力壁によって、木造の建物は固く地震に耐える様な設計を主に考えられています。
関東圏