バイオレゾナンスメソッドを用いることで機能性医学をリアルタイムに実践できる
バイオレゾナンス医学と機能性医学を融合する
機能性医学とは
機能性医学とは、患者さんの生理中核機能(吸収・排泄、解毒、防御、細胞間コミュニケーション、構造、エネルギー、細胞輸送)のアンバランスを評価し、それを是正することで慢性疾患を予防・治療する医学です。生理中核機能は遺伝子発現、環境要因、生活習慣、行動・食事によってアンバランスをきたします(参考文献1)。
機能性医学では、従来の医学教育では習わない慢性疾患の病態や治療法が示されており、対症療法の呪縛から解き放たれる医療者が増えてくるのではないかという希望が湧きました。私自身、栄養や解毒といった観点には興味をもっていましたが、血液内科の勤務医としてがん治療に従事していた期間はその知識を食事指導くらいにしか応用することができていませんでした。
開業してからしばらくは、慢性疾患を抱える患者さんが多いため、血圧・血糖・脂質の数値を目標範囲内にコントロールするための薬物を処方するだけの毎日でした。難治性の症状を有する患者さんには、漢方薬・高濃度ビタミンC点滴・水素ガス吸入の併用を行うなど自分なりの統合医療を行っていたものの、やはり病の根本的な原因にアプローチできないことに虚しさを感じていました。
バイオレゾナンス医学とは
時を同じくして、矢山利彦先生が主宰されているバイオレゾナンス医学会で6年前から勉強させて頂いており、5つの病因論(ストレス、電磁波、化学物質、重金属、潜在感染)を知識としては学び続け、それをできるだけ癌患者さんの食生活や生活環境改善の指導につなげるようにはしていました。しかしながら、バイオレゾナンス医学の実践に必要な装置であるゼロサーチ(ZS)を動かせないまま開業してしまったので、慢性疾患の複雑な原因検索とそれらを取り除く本質的な治療ができないままでした。
そして1年前から健康増進目的でグルテンフリー(GF)の食生活に変えたり、矢山先生の診療を見学させて頂いたり、松果体機能を活性化する漢方薬(百会チャクラ湯)を飲んでいるうちに心身ともに活性化したのか、ようやくZSが動かせるようになりました。それと同時期に年単位の慢性的な体調不良がグルテン不耐症であるとZSで推定した患者さんが、GFの食生活に変えることで2週間後に劇的に症状改善したことも経験し、ようやく原因治療ができるという大きな喜びを感じられるようになりました。バイオレゾナンス医学では、生体のエネルギーをゼロ・サーチで観測することができます。その特徴として、①患者にまったく侵襲を与えない ②リアルタイムで情報を得られる ③コストがまったくかからない ④有害物質を推定できる ⑤電磁波によるストレスを推定することができる ⑥脳の神経伝達物質を測定することで精神的ストレスを推定できる ⑦有効な薬やサプリメントを服薬前に推定できる ⑧有害事象を起こす薬やサプリメントを推定できる ⑨サイトカインや免疫反応の状態を推定できる といったことが挙げられます(参考文献2)。機能性医学とバイオレゾナンス医学の基本概念や方法論を私なりに融合してみると、体をひとつの生態系(物質でありエネルギーであるシステム)と捉え、機能異常のパターン(5つの病因論)をリアルタイムに調べて、根本原因に働きかける(解毒と栄養)という医療が可能になってきました。これでより多くの慢性疾患の方の改善に寄与し、慢性炎症が原因となるがん予防につながることが期待できます。前置きが長くなりましたが、がん発症などの原因となる慢性炎症を予防・治療するための、バイオレゾナンスメソッドを用いたリアルタイムな機能性医学の実践ということを述べさせて頂きます。
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慢性病を改善させるための食事・生活改善~応用編~
慢性病の原因となる5つの病因(金属汚染、電磁波、潜在感染、化学物質、精神的ストレス)を除去するための食事・生活改善方法の応用(基礎編以外の…
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