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アウェイだからこそK.O.を目指す。

ボクシングやキックボクシングの世界には「ホームタウンデシジョン」というものがある。敵地で行われる試合では、そこをホームとする敵に対して有利な判定が出やすい(これが「ホームタウン(である人に対して有利な)デシジョン(判定結果)がでる」というもの)。だからこそ、勝利を目指すのであれば、誰が見ても文句の言いようのない、はっきりとした勝ちである「K.O.」勝利を目指さなければならない。

いきなりこんな話をするのには訳がある。

実は、つい最近、「さうれぽ」という鹿児島の若者が作ったウェブメディアがインタビュー相手を募集しているという情報を得た。

日ごろ、地味であるから目立たないけど、社会にとって有益である(と勝手に思っている)活動をしている身からすれば、露出の場面は喉から手が出るほど欲しい。

けれども、ページを見てみれば、主催している方々も、インタビューに答えている方々も、私からすると年齢が若く、「はたして、こんなところにのこのこと出掛けて行って、場違いだ、老害だ」と言われたらどうしよう、という不安が正直あった。

結局、私は「活動を若い人たちにも知ってほしい」という欲に負けて、のこのこと出て言った挙句、長々と話す、といういかにもなバッハ会長を演じてしまった。

とはいえ、敵地に出ていく以上、目指したのは圧倒的なパフォーマンスだ。

思えば、私のような、福祉とも教育とも、地域おこしとも町づくりとも、商業とも貢献とも、哲学とも数学とも捉えることができないジャンルの人間にとって、活動のPRをできる場所というのは貴重である。

だからこそ私は、たとえ「場違い」「老害」と言われようとも、PRの場に出ていくことをしてきた。

【鹿児島未来170人会議】では、1分間のプレゼンにも関わらず、一言もしゃべらないプレゼンを行い、

【ペチャクチャナイト霧島vol.10】では、20枚のスライドを無視して、最後には3分ほど歌を歌ったり、

【プレゼンテーション天下一武闘会】では、登場の時に毎回大きくこけるくらいしかしてこなかったなあ。

そして、今回の【さうれぽ】インタビューである。
どのような結果になっているかは以下のリンクからそれぞれが見ていただき判断していただきたい。

はたして、私は「K.O.」勝ちを収めることができているのだろうか。

そんな不安を胸に抱きつつ、もう次の戦場も決めてきてしまった。
鹿児島の若者(中心)が自分の思いや活動の丈を述べるという【鹿児島100人カイギ】である。登壇は来年1月の予定。

このように、つい戦場をよそに求めてしまう私ではあるのですが、逆説的ながら、こんなことができるのは、「私には帰ることのできる場所がある」からなのではないかとも思っている。

敵地で散々な結果に終わり、打ちひしがれても、私には「ひだまりカフェ」があり、「フリーコーヒー」という場所があり、そこでまた次への英気を養うことができるからこそ、外に出ていくことができるのではないかと思うのです。


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谷川勝彦(たにかつ)
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