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THE BACK HORNの突風が吹き抜ける

かれこれ15年くらいTHE BACK HORNが好きだ。気づけば人生の半分以上共にしてるから、多分死ぬまで好きなんだと思う。

初めて観たのはテレビでコバルトブルーのMVが流れてたとき。スペシャとかは観られなかったから地上波の深夜番組で。心に突風が吹いたのはこの瞬間。
この曲、MVは構造的にはシンプルでかつ衝動的だけど、15年以上経った今、彼らは衝動的でありながら緻密な作品を産み出し続けている。
住野よるさんとの小説と音楽の作品「この気持ちもいつか忘れる」は心に刺さった。物語の主人公の年齢が前半と後半とで、THE BACK HORNにハマった自分と現在の自分とで重ね合わせることもできて、主人公に感情移入した。むしろ移入しすぎて読んでて腹が立つこともあるくらい。
後半は「突風」がキーワードとなっている。楽曲にも同じ名前がある。コバルトブルーを初めて聴いた時と同じくらいの衝撃。落雷のようだった。30代になっても未だに心の中にあるモヤモヤ、消えない虚しさは、そのまま抱いたまま踊るしかないんだな。ここで、「前へ進め」と敢えて言わないのもバックホーンらしい。風は吹かせるものではない。帆船のように身を委ねた先に何か見つかるのかもしれない。
THE BACK HORNは僕にとっての突風だ。だけど、その風はまだ止むことがない。強い風の中で色々なことを考え、感じてきたが、まだ砕け散るには早い。んー、なんかもっと思うことがあるが上手くまとまらない。もっとこの気持ちを掘り下げたい。

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