女の選択 女のノルマ
10代での結婚は早すぎると咎められ
20代になると毎年結婚を迫られる
30代では子どもを3人は産めと迫られて
50代になると親の介護を押し付けられる
家事や子育て、親の介護は女の仕事。
女性の社会進出が進めど
時代はまだまだ、
この呪いのノルマに縛られている。
私ももうすぐ30歳になる。
おばあちゃんには会うたびに、『いい人はおらんのか?』と言われて申し訳なさを感じている。この罪悪感はなんだ。
今の私には、はっきり言って結婚願望が皆無だ。でも幼き頃には24歳で結婚するものだと思っていた。そういうものだと思っていた。
人前では呪いの言葉のように
「結婚したーい。」
と、息をするように吐く。これは呪縛だ。
昔は、年頃になるとお見合い結婚、専業主婦になって毎日の家事をこなし、子どもを育て、外で働く旦那を支える日々が当たり前だった。それは女が働ける社会じゃなかったからだ。
でも今、わたしたちは選択できるようになった。
働き続ける選択
結婚する選択
子どもを産む選択
子どもを産んで働く選択
どの選択をしてもいいと思う。
どの選択をしても幸せになれるし、ついてない時もある。
人は結局ないものねだりだ。
結婚してなくても、結婚してても、子どもいても、子ども3人いなくても、『ああ、あなたはそういう選択をしてるのね、あたしの選択も幸せだけど、あなたの選択も楽しそうね』と変な気を使わず言い合える社会になるにはどうしたらいいのだろう。
「結婚」ほどわかりやすい女の幸せはないと思う。でも「働く」という選択肢が増えたことで、結婚しなくても自立して毎日楽しく暮らせるようになってしまった。逆に、子どもを産み育てるということは、せっかく得た「働く」という選択がどうしても難しくなってしまうように思う。
もっと気楽に、子どもを産む選択ができる社会にする為に、女たちはもっとわがままを言っていいと思う。
子どもを産めるのは女だけ。それも、若いうちだけだから。