新宿のさくら通りで黒◯に拉◯されて御徒町までドナドナされた話
マイスリーを飲んでは記憶を飛ばし徘徊をして問題ばかり起こしていた24歳の頃。
当時私は東京に住んでいて、よく新宿に遊びに行っていた。
その日もマイスリーを飲み記憶はほぼ飛び飛びで、覚えてる部分は少ないけれどなぜか私は新宿のさくら通りという黒人が多い通りにいた。
そこで自分より背の低い黒人に「マリファナを吸わせてやるからついてこい!」と言われ、まんまとその男について行き気付けば日本人が1人もいないバーで私は種類もわからない酒を飲んでいた。
どうしてついていったのか、その時の記憶は飛び飛びなので後から考えてもわからなかった。
飛び飛びの記憶の中私は夢の中にいる認識でいた。
とってもリアルな夢を見ている感覚だった。
私をバーに連れてきた黒人は私の肩に手を回しながら周りに「コイツオレノカノジョ!」と言い回っていた。
勿論ラリって気が大きくなっている私は「誰がお前の彼女だ!嘘つくな!早くマリファナをよこせ!」などと暴言を吐き散らかしていた。
色々あり次に意識が戻った場面は車の中。
運転していたのも日本人ではなかったし、隣には私を彼女と言い張るやつも乗っていた。
不思議と危機感はなく眠気に負けてまた目を閉じた。
そうして目が覚めるとよくわからない例えるなら場末の新地にある部屋のような、豆電球ほどの明かりしかついていない6畳ほどの広さもないような布団一枚だけ敷いてある部屋に私はいた。(絶対ごく一部にしか伝わらない例え)
そこでようやく薬も少し抜けてきたのか若干の不安が襲ってきた。
もしかしてこれはここで私を彼女と言い張るこいつと私が寝るということなのか?
あるいは襲われるのか?
半分パニックになった私は家に返せ〜!ここから出せ〜!など大声を出して暴れた。
そして追い出された。
まさかの対応である。
もっと大きい声出すな!とか、騒ぐな!とか脅されたりするようなドラマ的展開を予想していたので拍子抜けだった。
「オマエウルサイ!キンジョメイワク!!デテイケ!!!」と早口で言われ追い出された。
もしかしたらもしかすると、本当にただのいいやつだったのかもしれない。
眠って起きない私をただ家に連れてきて寝かせてくれようとしていただけなのかもしれない。
今考えるとそちらの可能性の方が高い。
その時はマイスリーで頭がぱっぱらぱーだったので、半狂乱で走り回り気持ち悪くなって座り込んでからケータイで110番をし警察を呼んだ。
登場人物の中で1番捕まるべき人間は間違いなく私であるにも関わらず被害者ヅラである。
男性と女性の計4人の警察官が来てくれ事の経緯を説明したが、ラリっていた私のせいでどこの家から出てきたかもわからないためどうする事も出来ないので、今後危ない事はしないようにと注意を受けてパトカーで駅におくられる事になった。
最寄駅を聞いて驚愕、なんと御徒町までドナドナされていた。
当時住んでいたのは荻窪なので、電車1本で帰ることはできるのだが眠すぎた私は怒り狂っていた。(理不尽極まりない)
そしてこれは今思い出しても愚かでのたうちまわりたくなるような話なのだが…。
警察官がパトカーで最寄駅である御徒町まで送ると提案してくれた。
パトカーに乗り込んだ頭ぱっぱらぱーの私は、自分の家もしくは昨晩いた新宿まででいいので送ってもらえないかと図々しすぎるお願いをした。
流石に警察官もゴミを見るような目で私を見て断っていた。当たり前である。
もし現代にタイムマシーンが存在するのであれば、あの場にタイムスリップして愚かな自分をボコボコに殴り引き摺り回したいとこの話を思い出すたびに考える。
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