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道
先日、38歳の誕生日を迎えた。
調べると、日本人の平均寿命は84.4歳らしいけれど、どうやら人間の本来の寿命は38歳であるという説があるようだ。
これを「自然寿命」と言うらしい。
生物学的には、自然寿命を超えた40歳以降は「おまけ」のようなもの。言わばボーナスタイム。
ここまで生きてこれただけで、なんと幸運なことなんだろう。有り難すぎる。
特にここ数年、思考や好みが変わっていってる実感はある。
食べ物に関しては、脂っこいものですぐに胃はやられ、ジャンクフードより、いも・くり・なんきん・もち・だんごを好むようになった。
旅と散歩、映画を観ること、眠る前に本を読むこと、時々文章を書くこと、友人と話したり美味しいご飯を一緒に食べることが、楽しくて好きな時間の過ごし方になった。
思考については、物事を考えながらも柔軟さも身についてきて、諦めやどうしようもないことの手放し方がうまくなってきた感じがする。
心の中で「どうでもええわ」と「知らんがな」と呟けば、大抵のことには腹を立てなくなった。
人とのコミュニケーションが得意ではない私だけど、他人を思いやり、人にやさしい人間でありたいと思うことが増えた。
実際できているかどうかは自分ではわからないけれど、社会に自分の価値(経験や知識)を提供できるのではないか。何かできることがあれば、誰かが助かるように自ら行動する人間になりたいと思うようになった。
孔子が「三十にして立つ、四十にして惑わず」と言ったように、段々と迷うことがなくなり、不惑の年に近づいていることが嬉しくもある。
結局、自分の人生に集中して、自分が信じる道を歩いていくことが大事。
誰かに説明するための人生を送っている人が多いように思うけれど、それは結局、決断を他人に委ねて、自分が責任から逃れたいだけなんだ。
私は、最後まで自分の人生に責任を持ちたいと思う。
「どうする?」「どうしたい?」とこれからも自分との対話を重ねたい。
同級生と話す内容は、見事に健康の話が多くなり、ただ集まってご飯を食べるだけなのにちょっとしたお菓子やお土産を自然と持ち寄って交換するようになった。
友人は「これは会社の〇〇さんにもらったお裾分け!」と物をくれて、個人名を出すところにいよいよ中年時代の突入を感じた。
ウォーキングを日課にしているけれど、体力は確実に衰えてきた。
こんなに身体が弱くなったのかと自分でも落ち込んでしまうくらい、病気に罹りやすくなった。
学生時代は運動部で、朝練から校庭10周の走り込みを毎日していたけれど、今そんなことをしたら一瞬で心臓が破裂してしまうだろう。
心臓破りの坂どころか平面でのダッシュも命取りになる。
それでも身体は資本なので、これからも健康維持に努めたい。
これまで、色んなことがあった。
喜びも、苦しみも、悲しみも。
色んなことがあった。でも、そんな人生も悪くない、と思えるくらい自分の足で長い道を歩いてきたのだ。
よくやった。これからも善く生きような。
今日も命があって、穏やかな日々を過ごしていることが何よりも幸せだ。
周りの人にはいつも感謝している。
「ありがとう」を沢山伝えて、これからも大切な時間を楽しみたいと思う。
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