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『探学ノススメ』講座のながれ①
いよいよ!2023年6月4日!
逗子市立久木小学校にて『探学ノススメ』講座全3回がスタートします。
講師は、探究学習の生みの親、東京コミュニティスクール元校長市川力さん(以下、力さん)と、映画「杜人」で話題となり、日本全国で大地の元気を取り戻す作業に奮闘する大地の再生 関東支部代表佐藤俊さん(以下、俊さん)。
俊さんの「環境再生」と力さんの「学びの生成」を一緒に学ぶことができ、大きな相乗効果も期待できる夢のコラボ企画です!
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5月16日にはオンラインにて事前説明会を実施しました!
説明会動画はコチラ!
『探学ノススメ』講座のながれ
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まずは見立てる・Feel度Walkする
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講座の初めはFeel度Walkからスタート!
校庭をみんなで歩き、なんとなく気になるものを追い求めてみます。
自分の発見や驚き(WONDER!)は、すぐにイラストや言葉を使い『知図』で残していきましょう。
今回の講座では、力さんから1から、しっかりと『知図』の描き方やその意義のレクチャーを受けられます。
力さん「知図の"知”は、正しい知識という意味じゃないんです。自分なりにどう感じたか?を残すこと。Feel度Walkや改善作業を通じて得た雑(発見)をいっぱい集めて、知恵になるための苗床が知図です。」
絵をたくさん描いたり、文章を書いたり、その表現スタイルも自分なりでOK!やりたいように、やりたい状況で、無理なくひたすら書き続ける。これが、知図を残す上で大切なことです。
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Feel度Walk、知図講座のあとは、俊さんとの見立ての時間です。
見立ては、環境再生をするにあたり、とても大切なものです。今回は、俊さん、参加者同士で対話を重ねながら、しっかりと校庭を見立てていきます。
場を観察しながら歩いて行くという点では、Feel度Walkと見立ては似ています。でも、どことなく違う・・・いったいその違いはどこにあるんでしょう?
力さん「大地の再生の見立ては、目の前の状況から、これまでどんなことがあったのか?そして、このまま放っておくと、これからどんな状況になるのか?を想像する。今から過去と未来を繋げていく・・・これが、Feel度Walkとの違いで、見立ての面白いところ!」
この見立てが出来る感度を持つようになるためには、「俊さんがこう言っていた」だとか、「先輩はこう見ていた」などの他者の意見に全て依拠するのではなく、自分軸を持って場を見る力を養う必要があります。つまり、自分のメガネを持つこと。
その自分軸(自分メガネ)を持つために必要なのが、Feel度Walkと知図づくり。自分自身のなんとなく気になるものを、集め続けること、知図を真ん中に他者と対話を重ねることで、場を見立てる力が養われていくのです。
わかりやすいものからはじめてみる
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『探学ノススメ』第一回の舞台は逗子市立久木小学校!どこにでもある公立学校の校庭が舞台です。
事前の下見で、久木小学校の先生まーくんから校庭の状況の説明を受け、今回のメインの作業は「水たまり改善」に決まりました。
俊さん「自然を大切にしたいという自分たちの考えやポリシーだけを、人に押し付けるのは難しいです。まずは、人が困っていることから少しずつアプローチをしていきましょう。久木小学校では、水たまりと、校庭に芝生が根着かないことが気になりました。みんなで、水たまりを無くしていけば、自ずと芝生も着くようになるし、砂ぼこりが抑えられ、土の目詰まりが取れて行けば、樹木も元気になって行きます。」
まずは、「水の流れ」という、初めての人でも分かりやすいものから作業を進めます。自分たちの小さな作業が、場にも仲間にも少しずつ波及して、全体の居心地が良く変わっていくようアプローチします。
自分自身で手入れしていく
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自身の場でも自身の心身でも言えることですが、改善は誰かにやってもらうのではありません。自分が今、出来ることを掴んでいきます。
そして、校庭、職員室・・・そもそも自分たちでは変えられないと思い込んでいたものに、少しずつ手を入れて行きます。
力さん「変わらない。変えられない。と嘆くのではなく、自分の身の周りで出来ることをやっていく。それが、不可逆的な変化をもたらす。すると、自ずと場が、組織が変わっていく。そして、大切なのは自分自身も変わっていくこと。自分が変われば、家庭も学校も地域も変わる。すると世界が変わっていく!」
俊さん「まーくん(久木小学校教師)もだけど、最初は学校で一人で始めることになるかもしれない。だけどコツコツと頑張っていれば、いつの間にか場が変化していることに周りが気付いて、仲間が増えていると思う。そういう現場に何度も出会ってきた。」
子どもを変えるための講座じゃない。大人が変わっていく。変わるために動いていく。こんな学びの場は、なかなかありません。
大切なスタンス
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『探学ノススメ』を受講する上で大切なスタンスを5つ抽出!
そこに力さんが翻訳を手掛ける『子育て成功への道』で提唱される6Csをあてはめて考えてみました。
力さん「6Csの最後の要素Confidence(自信)を、ゆるめて深めるとしたのは秀逸だね。どうしても人は"自信"と聞くと、自分をすごい人のように見せることだと捉えてしまいがち・・・だけど本当に大切なのは、自分自身が安心(あんじん)の境地にあることなんです。」
絶対なんてありません。みんな同じだってない。だから、「~かもしれない」で、ゆるやかに広げていく。そして、Feel度Walkや環境再生作業を通して、目で見えていることが全てではないということに気づき、全てを受け入れていく。
そんな態度が、「ゆるめながら深めていく」ことだと考えています。
やわらかな心と身体は、人をしなやかに強くしてくれますよね。
つづく
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