ロシアの兵士がウクライナ捕虜の母親に5000ユーロの身代金を要求。支払いがない場合、処刑ビデオを送ると。
マリウポリで捕虜になったウクライナ兵の若者のビデオです。ロシア軍の兵士により撮影されたもので、若者の母親にたいして、月曜までに5000ユーロ(約70万円)を支払うようにもとめています。もし支払いがない場合は、次に送るのはこの若者の処刑のビデオだと脅しています。
これは戦争犯罪どころじゃない。いわゆる誘拐ビジネスで、かつてのイスラム共和国(IS)などがやった手口とおなじですね。ロシア軍の規律が全く機能していないという一つの証でしょう。
ウクライナはロシアに降伏したほうがいい、国民のいのちを守れるから、とかぬかしていたテレビのコメンテーターがいましたが、もしロシア支配下になればウクライナ国民はどういうあつかいになるかは、このビデオが教えてくれています。
その後の経過。
母親は誘拐犯に身代金を払いましたが、息子は約束に反して解放されませんでした。ウクライナ政府が捕虜交換リストに彼の名前も入れて、解放のはたらきかけをしていますが、ロシア軍は彼のいのちを保証することも、身柄を自由にするという返事もよこしていないそうです。