青く柑橘系を思わせる香りから、時代の流れを書き留めてみる
チャノキから、緑茶も半発酵の烏龍茶も紅茶も作られます。
というのは、お茶のことを勉強した人には、たぶん当たり前な話。
べにふうきという品種は、緑茶で花粉症に効くからといって栽培されるところが増えたと書いたのは昨日。
今日は、ムジカティーの杵築紅茶のべにふうきを飲んでいます。
茶袋からは青く柑橘系を思わせる香りがします。
淹れて飲んでみると、そのさわやかな香りが豊かになり、軽い心地よい渋みがあります。
さて杵築紅茶は、今のように和紅茶がブームになる前から紅茶を作られています。
政府の補助金が出なくなって紅茶が作られなくなり、しばらくは紅茶の生産が途絶えたあとに復活という形で。
とある資料には、あのときの風味をもう一度味わいたい人がいたからという記述も見た気がします。
一時期途絶えていた紅茶の生産が、日本の各地で増えてきているのは事実です。
だけれども、そこに至るまでのストーリーはそれぞれの事情で違うのかな、と。
和紅茶が増えていると書きました。
実は、煎茶の産地では抹茶の原料となる碾茶を栽培、製茶されるところが急激に増えています。
煎茶と碾茶では、栽培の手間が格段違います。
煎茶用の製茶工場は使えず、碾茶用の製茶工場が必要になります。
なのに、切り替わっています。
たぶん、売れるからという経済的に優位というのが、一番大きな理由っぽい。
消費地だけ見てても気付かず、産地もそれなりの頻度で継続的に行ってないと気付かないことかも。
ということは、自分がお茶への興味をちょっとばかし長く持ち続けてるなぁと思いました(笑)
今回は、この辺で。
では、また〜♪
日本茶、紅茶、まなび合いの茶の間「種ノ箱」。 種ノ箱は、昭和三十年代に建てられた大阪玉造の木造長屋の中にある茶の間です。 四畳半のたたみと三畳ちょっとのキッチンがついた和室で、紅茶と日本茶のゆるいセミナーをやってます。