今日の君の空

今日、君が住んでいる街はどんな空だった？
こっちは青空が見えたと思ったら急に雨が降ってきたんだ。

「君が住んでいるところも雨なら、花粉症が少しは楽かなぁ」なんて思っていたよ。雨の音を聞きながらそんなふうに思っていたよ。

今年はね、僕も花粉症みたいな症状が出たんだよ。こんな感じなんだね・・
君は毎年、こんなに辛いことを我慢していたのかい？やっと君の感じていることを感じることができたよ。経験していないことは想像するしかないからね。君の辛さと、我慢強さを知ったよ。

今日、君は空を見上げたかい？

テレビのニュースで君が住んでいる街は桜が満開だと言っていたよ。きれいだね。たくさんの人たちが上を見上げていたよ。君もみているのかな？
春しか見れないピンクいろの世界。僕の住む街も、もうすぐだよ。

雨がね、風を連れてきたんだ。窓がガタガタいっているよ。
僕のこころも少しざわついたよ。こんな時、君と一緒に笑い話がしたいなって思うんだ。

今日、君がみている空が気になるんだ。僕の街とつながっている君の街の空。繋がっているのに、見上げるとせつなく感じるのはなんでだろうね。
僕は最近、空を見上げるのが癖になってきたよ。

明日は風が強いらしいよ。いろいろなものを運んできて、いろいろなものを吹き飛ばしていくんだね。空を流れる雲を見ながら、僕はきっと、君のことを思い出す。

そしたら、また手紙書くね。