お金をドブに捨てないシステム開発のススメ方
●書き出し
システムを作りたいけど、どう依頼したらいいんだろう。
お金のかかることだけどどう伝えたらいいかわからなくて不安
欲しいものは手に入るのか・・・?
●陥りがちな思考トラップ
システムを外注する時に大体以下のような思考の変遷を辿ります。
ステージ1:開発は専門家なので、とりあえずお願いしたらいいものが出てくるだろう。
→ あれ?出てきたものが微妙すぎる・・・!バグだらけで使えない
↓
ステージ2:言わないと駄目なのか、もっと細かく指示しよう。文言もポップアップも細かく作らないと
→ でもそんな細かく作る時間取れないよ・・!
↓
ステージ3:外注だから駄目なのか? よし自社でエンジニアを採用しよう!
→ 採用難しすぎて、人が全然集まらん。。システムじゃなくて人でなんとかしよう。
●何があるといいのか?
要求とオーナーシップ
要求とは?
たとえば、求人サイトが欲しい!と開発会社に依頼する。
そうすると、「求人サイトが欲しいんですね、わかりました。」となる。
聞いてくれよ、と思うが、
「お客様が望んでいるものを作るのが顧客満足につながる」と思っていたり
「細かい話はわからないからとにかくまずは目に見えるモノ」となったりして、十分な検討の無いまま開発進む。
その後、アレレ?となる。
なぜこのシステムが欲しいのか、背景を丹念に説明した上で依頼をする。
それを聞いて、それではこうしたら?とかこういう方法もありますよ?と提案がなく、右から左に流すような人や会社に発注してはいけない。
オーナーシップとは?
家を買う時に、カタログだけで注文を決めますか?
多分、モデルハウスとか見に行くと思います。
しかし、それはなぜですか?
そりゃ見てみないとわからないこともあるから。
たとえば、家の何を見るんですか?
周辺環境とか家の導線とか
システム開発も同じです。
すなわち、どう使いたいのかは、あなた自身の感覚と照らし合わせない限り誰も正解を知らないのです。
買った家に住むのはあなたです。
作った大工さんじゃありません。
大工さんは、あなたの生活リズムや導線について熟知しているわけではないように、システム開発屋もまた同じように、あなたのイメージする導線はわからないのです。(ある程度想像はできますが)
どこに何があると便利で、どう使いたいのか、どういった使い方を想定しているのかをどこまで具体的にイメージできるか、が大事です。
じゃあ、どこまでイメージすればいいのか?というと
一つの指標として「機能単位」で考える、をおすすめしています。
たとえば、「トイレの場所を変えたい」となったら、トイレを外して床を剥がして排水管をつけ直して、トイレをつけてと割と大掛かりな工事になります。(最近はそうじゃないよ、ということであればすみません)
変えたいと後で思うくらいなら、先にここにトイレを設置して欲しい
とお願いしておけば、改修費用が浮きますね。
では、壁の壁紙を張り替えたい、テーブルの位置を変えたい、はどうでしょうか?
自分でもなんとかできるかも?と思ったかもしれません。
そうです、こういったものは、開発当初に固まっていなくても大丈夫です。
実際に作りシステムで、何が「トイレ」にあたり、何が「壁紙」に当たるのかは、状況によって変わるので、このあたりを開発着手前にシステムを作る人と話をしてみてください。
そうすると、先に決めておかないライン、後で決めても大丈夫なラインが見えてくるはずです。
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