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広島旅行(7) day2

  • 次に耕三寺(こうさんじ)に行くことにした。僕はこの島について調べて以来ずっと…道路の看板を見るまでずっと…いつからなのか、”三耕寺”だと思っており、彼女にことあるごとに、”三耕寺”、”三耕寺”と連呼していたように思う。
    生口島にはない、どこかにあるだろう三耕寺のことを。
    耕三寺は瀬戸田港からすぐ近くにあり、インスタ映えすることで最近人気が出ている寺だった。僕らはそこに行く前に島の地図が欲しかったので、「生口島の地図を置いてありそうなお土産屋」を車道沿いに見つけたので入った。彼女が瀬戸田港で手に入れた地図は英語で書かれており、海外旅行者向けのものだった。店の入り口を入ると、すぐに机があり、その上には店の領収書や伝票やらがあり、何か計算をしているようだった。今は誰もその机にはいなかったが、アットホームな感じがした。警戒心がなさそうなところなんか特に…こういうのが僕は好きだ。入り口には段ボールに入った大量のみかんがあった。店の奥に行くと、お土産屋らしく色々なお土産が置いてあった。レモンジュースやレモンドレッシング、レモン塩だったり、レモン系が多かった。自転車に乗っている少年(3歳くらい)と地元のおじさんが自転車で店におり、僕らがちょうどお土産を見るころには店員の人と話が終わったらしく、おじさんは店の中で自転車に乗り、外へ出ていった。少年はおじさんの連れではなかったらしい。店のおばちゃんは、耕三寺はここからすぐ近くにあることや、食事をする場所は”6件”くらいあることを教えてくれた。駐車場は自由に使ってもいいという思わぬお許しもいただくことができた。耕三寺の観光後に「あとでお土産を買います!」ということを告げ、僕らは耕三寺へ向かったのだった。
    少年は何か「さよなら」だのを言っていた気がする。何を言っていたのかは思い出せないが、その少年の顔は「鈴木福」に似ていた。

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