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フランス旅行(13) day2
来る途中に幾つかのカフェを通った。フランスに来る前にパリについての本、「パリ・旅の雑学ノート」を読んでいて、その本にはパリは”とにかくカフェ”だと書いてあり、その意味がよくわからなった…けれど、実際に来てみると、少しだけど、わかってきたような気がした。ホテルからそんなに離れていないテラス席のあるカフェに入る。店に入ると若い男性の店員が何やら、料理をつくっていた。男性は「とりあえず、席に座っててください」のようなことを言ったように思う。僕は、男性に外でもいいかを聞き、「いいよ」ということで、外に座って待つことにした。外には数名の客が既に座っていて、テーブルに注文がない客も何人かいた。僕から見える席に座ってコーヒーを飲んでいる、おしゃれな3人組も話を楽しんでいた。そのうちの1人は赤いベレー帽子を被り、メガネを掛けたおしゃれなマダムという感じだった…。メニューもなかったので、僕はウェイターにメニューをもらいに店内に聞きにいった。「そこにあるから、もっていってください」のようなことを言ったように思う。フランス語は話せない僕は、さっきからずっと、”感覚”で会話をしている。僕はメニューをもって、テラス席に戻ると、陽が射してきたこともあり、彼女は店内に行きたそうだったので、僕らは店内に席を移動することをウェイターに告げ、店内の席に移動した。しばらくすると、ウェイターが注文をとりに来たので、メニューを指さしながら、注文をした。初のカフェでの注文。彼女はアメリカン。僕はグラスワイン、料理はサラダとパンを頼んだ。先にサラダ以外のものが運ばれてきた。パンはバターと、プラムのジャムのようなものが一緒についていて、それを塗りながら食べるタイプ…僕らは白ワイン、アメリカンで乾杯のようなことをして、パリでのモーニングを始めた。次にサラダとパン(再び)が運ばれてきた。テーブルの上にはパンがたくさんあった。どうやら、パンはモロッコの時のように、食事を頼むと、居酒屋の”お通し”のように自動的に運ばれてくるらしかった。メニューのどこかにそれらしいことが書いてあるのかもしれないけれど、僕たちにそれを期待してはいけないだろう。サラダもシンプルで美味しかった。僕はもう一杯、白ワインを飲んだ。白ワインは美味しかった。僕らの席から見える、テラス席には若い日本人とフランス人の女性が座っていた。学生だろうか…、スマホを眺めながら、日本語で話していた。フランス人の友達が日本人にフランスを紹介しようとしているのだろうか。窓から見える景色には、学校のような大きな建物があった。しばらく、サラダを飲みながら、ワインを飲み、外の風景を眺めていたりした。客が一段楽したのか、1人で切り盛りしていたメガネのウェイターが、カフェの外でタバコを吸っていた。日本ではみられない眺めだと思ったけれど、これもいいな…と思った。客の前で優雅にタバコを吸うウェイター。客たちは、その間、注文をすることはない。ワインがなくなる頃、ウェイターが食器を片付けにきて、ついでに「もう会計をしてもいいか」と聞いてきた。ウェイターはカードリーダーのようなものを取り出したので、僕はデビッドカードで支払いができるかも試してみたかったので、カードをウェイターに渡した。ウェイターはカードリーダーにピッとして、支払いは完了できたらしかった。