行動を変える仕掛けを、街に埋め込む
人は、環境からもいろんな刺激を受けます。
モノからだって刺激を受けます。
そして、
環境から意味を受け取ったりもします。
そういうのを、アフォーダンスと呼びます。
意識しているか、意識していないかにかかわらず、
私たちは、環境から刺激を受け、自然と意味を受け取って、
行動しているのですね。
京都市内では、
道路の左側に自転車のマークが矢印とともに描かれています。
もう、いうまでもなく、
自転車に乗っている人は左側を通行してくださいね、というアレです。
狭い道にも描かれていて、なかなか徹底していますね。
こうやって絵が描かれていると、
わざわざ自転車の絵と矢印の向きに逆らって右側を走行する気分には、
なりにくくなります。
他に通行人や自転車に乗っている人がいればなおさら、
逆向きに走っているよ、
というのもわかってしまうので、
右側を走っていると気まずい感じになります。
自転車は左側を走ってください!!
と何度も注意したり、教えたりするよりも、
環境やそこからの刺激をちょっと整えるだけで、
人の行動というのは変わったりします。
行動だけ見れば、左側通行を「学んだ」、とも受け取れます。
何度言っても変わらない場合、
環境からの刺激をデザインし直したり、
システムを整えるというアプローチもありですね。
まちのなかに、学びのきっかけは満ちています。
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