障がい者手帳を取得したことを両親に報告した。
先々週、申請していた障がい者手帳が届いた。
等級は一級。
わたしは、発達障がい(自閉症スペクトラム、多動性注意欠陥障がい)がある。
主治医によると、症状が顕著にあらわれていて、症状は重めとのこと。
夫とは前々から、わたしの実家には障がい者手帳のことは知らせずにいようと話していた。
両親はわたしの障がいについて認めたくなかったからだ。
でも、わたしはなんとなくそのことが後ろめたくて、今日電話で報告した。
母は平然を装っていたつもりだったと思うけど、戸惑った雰囲気だった。
母づてに、そのことを聞いた父はショックだったようだった。
「一級って援助なしじゃなんもできないってことでしょ? 普通に生活してるじゃない」
母と父はそう言った。
「一生、面倒見ていくつもりだよ」
夫はそう言った。
わたしはどちらの言葉も腑に落ちなかった。
わたし、できることもあるよ?
苦手なことは多いけど、得意なこともある。
普通の人になりたくて、がんばったけど、無理が来ちゃっただけ。
ちゃんと、またがんばれるよ?
片付けや掃除は苦手だけど、ご飯も作れるし、洗濯や洗い物だってできる。
手は震えちゃうけど、数年間、うまく付き合ってきたおかげで手先は器用だし、最近はアクセサリーとか作ってる。楽しくて仕方がないよ。
あと、最近書けてなかったけど、調子のいいときは、文章だって書ける。
わたしはなにもできないわけじゃない。
でも、助けてもらわないとできないこともたくさんあるの。
だから、認めてほしい。
わたしを1人の人間として。
生意気なこと、言ってるのは分かってる。
わたしも誰かの役に立ちたいよ。