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ちょっと!お父さん!!⑤



冒頭から辛辣で申し訳ないが、私の父はエロじじぃだった。


これも、父からしたら



男ならそんなもんやろ!!で済まされる話なので、


娘にそんな言い方されて可哀想と思われるかもしれないが、心配無用だ。


男とはそんなもんかも知れないが、


理性の上で、自分の子供の前ではエロの話はやめておくべきだ。


それも、年頃の娘の前では、、、


丘の上のエロ


父の運転で、遠方に出かけた時だった。


助手席に私。


後部座席に母が乗っていた。


父は大きな声なので、車内中響き渡る声で話していた。


なぜ、そんな話になったのかは覚えていないが、


父の女にまつわる武勇伝の話になった。


私は26歳くらい。父は65歳くらいの話だ。


この頃の私はもう大人で、家もとっくに出ていたので父の事は他のお父さんとは違う変わった人だと認識している。


「お父さんはモテたでなぁ!!お父さんの事好きになった女が、お父さんの取り合いして目の前で、つかみ合いになったともあるんや!!」


へー。よかったねー。




冷めた反応をしたと思う。



父が言っているのは結婚前の話では無なく、母と結婚した後の話だ。


よく、自分の妻が後ろにに乗っているのにそんな話ができるものだ。


そして、何を気持ちよさそうに自分の娘の前で、不倫の話ができるのか理解不能である。



そして、極めつけにこんな言葉まで発した


「もう、丘の上で横たわっとるであかんけどな!!」



ん?今何てった?


私が困惑していると、父が


「わかるか?男も歳とると元気が無くなって、役に立たんくなるっちゅう話や!!」


と、グーにした✊てと、人差し指👆を使って説明してきた。


何の話娘にしとんねん!!



とツッコミを入れたが、父は何故私が怒ったのか理解できてなさそうだった。


同じ空間でしばらくの間、何故父が私や母の前でそんな下ネタ交じりの武勇伝を語ったのか考えていた結果、


私「わかった!お父さんはいかに自分がモテたか、私やお母さんに話したかったんやな!」


父「そうや!!お父さんがそんなにモテたなんて、お母さんもお前も鼻が高いやろ!!」



という、思考らしい。


理解いただけたであろうか?


もう、どこから突っ込んで良いのかわからない思考回路なのだ。


その時後部座席の母は、車酔いしたのか眠っていたので、聞いていなかった様だ。


お父さん、こんな事話すんやで?と母に言うと母は呆れた様子で父の奮闘劇についても教えてくれた。


その頃巷では〇〇アグラって名前の精力増進なサプリがある事を知った父。手に入れて飲んだのは良いが、心臓が🫀バクバクしてそれどころじゃなく、死にかけたと言って寝ていたらしい。


そんな話を母にするところも父ならではなのだ。


父がいつまで現役だったかはわからないが、家にいる事が増えたのは引退したせいなのだろう。


「お父さんはな、よそに子供だけは作らんだでな!!」


と、よく偉そうに言っていた。


何万回聞いたかわからない。


時代がおかしかったのか、



父がおかしいのか、


両方おかしいのか、、、

























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