見出し画像

田んぼと暮らす1年、5月8日

今日は3回目の作業日、他の参加者全体での共同作業日になります。
今日の作業は、オリエンテーション、自己紹介、水門を開け、水路の掃除、田んぼの区画分けと鶏糞巻き、畑の区画分けでした。
本当にたくさんの方々が参加しており、大人も子どもたくさんいました。
自己紹介では、僕が職に興味を持った背景を交えてお話ししました。

自己紹介〜食や自分で作ることに興味を持った背景〜

長女が生後2ヶ月で接種を勧められる予防接種を受けました。ちょうど12月ごろ、世間ではインフルエンザが流行し始めそちらの予防接種に勤しむ人たちも見受けられました。
生後2ヶ月で行うのは、ヒブ、ロタ、肺炎球菌で視覚的な記憶では注射が2本と経口のものが1種類だったような。
当日夜に発熱。次の日も解熱せず、日曜日だったので当番病院に予約。自宅で待つこと数時間。ようやく診察を受けられたのは夕方。しかし血液検査で炎症の数値が異常に高く、すぐに大きな病院へ行ってくださいとのこと。もうすでに時間は19:00を越えていたと思う。言われるがまま病院に向かう。
そこで受けた診断は「敗血症疑い」「インフルエンザA型感染」。
「敗血症?」病院で勤務していた僕はそれが何か一応理解していましたが、なぜこんなことに?昨日まで元気だったのに。入院しました。

結局わかったことは腎盂腎炎(尿路感染症)であったこと。これを繰り返すと子どもを妊娠するときに影響があるかもということで、1年程度フォローを受けました。

以来、自分の体、子どもの体に入れるものはよく調べてからにしようと思ったのがきっかけで、食に興味を持ちました。

水門の開く、水路の掃除

水路を開き、ある程度水が流れ綺麗になってきた水路

田んぼがある土地のさらに山側に川が流れている。
そこから水を引いている。水門があり、そこから水が上から下に流れる仕組み。
水路は大正時代に作られたそう。
いやはや、田んぼの神様にお神酒を添えてスタート。
水路は枯れ葉や土やら水流を防いでしまうものがたくさん積まれており、それを除去する作業から開始。
大人も子どもも合わせて50人ぐらいいたから、あっという間に進んでいく。
今年は例年に比べゴミが少ないとのこと。

とても気持ちのいい場所

上から下へ人が降りてくる。それぞれちょっとずつ作業をしながら。
ちょっとずつの作業だけど、みんなが使う田んぼをみんなで掃除していくのはとても気持ちがいい。ちょっとずつ、みんなでっていうのが、とても良い。

サンショウウオ出現

本当に下の方で水の流れが滞るところがあり
そこをスコップでほじくっていたら出てきました

エゾサンショウウオ

僕がスコップで拾い上げてしまったみたいでエゾサンショウウオが陸へ
取って良いものかよくわからなかったけど僕の子ども心も助け(このとき37歳)
すぐ手に取ってしまった
男の子たちが群がってくる
我先に手に取りたい様子で一番先に飛んできた子に手渡した
なんともうすぐ孵りそうな卵もたくさんあり
子どもたちは虫籠に入れて嬉しそうにしている
生き物のこと学んでくれたらいいね

透明なウネウネしているのが卵の袋

すでに目や体ができているものがあった
自然だなーと思う
どうやらサンショウウオというのは水の綺麗なところにした生息しないそう
今年は雪が多く水の量は申し分ないみたいで
綺麗さもどうやら申し分なさそう
米の出来上がりが楽しみである

苗への水やり

朝8:00に到着した僕は、苗に水やりをしました。
朝晩ヒタヒタになるまで水を与えるそう
稲作は大変だ
1週ごとに葉が増えていくようで、葉が4〜5枚になったら苗として植えるのが良いそうです。

代表の方とのやりとり

水やりの時は農芸舎の代表の方と小一時間話をしました。
代表の方は普段は福祉系の仕事をしているとのこと。利用者さんとここへくることもあるとか。
僕も一つ問いかけ、重度の障がいを持っている子をここへ連れてきて良いかと。
「どんどんやっちゃってください」ってさ。
やれること手伝うのでまず人でも連れてきてみてくださいってさ。
なんだろう、自分のやりたいことって自分でやるだけだと思っていたけど
周りの人が叶えてくれるってこともあるんだなーと最近よく感じます。

障がいがあること、というのはとある基準から外れるからそう言われる
でもみんな一緒なことがある
楽しいとか楽しくないとか
気持ちいいとか気持ちよくないとか
好きとか嫌いとか
感情の部分でみんな一緒だと思う
目に見えて何かできることはないかもしれないけど
体いっぱいでこの空気感を感じてほしい
外へ出る機会が持てる時に外へ出て
体いっぱいで感じてほしい
農福連携とかそういうことはよくわからないし
どうでもいいとか思ったりする

ただその場を共有して
どう感じたかの表情を見て
それだけでいいなと思うことって多い
重度の障がいがあると言われる子たちに取って
歩いたり、普通に呼吸したり、普通にご飯を食べたりということが
実はそっちが障がいじゃない?と思っているかもしれないって
そんな視点を持つのはその子たちと過ごしていないと気づかないかもしれないけど
結構みんな良い顔してるんだよね

だから、一人でも良いから連れていきたいなー
一人だけで良いから
その時の表情とか
オーラとから
流れを見たいな
停滞していた流れが
流れていったらいいな
エネルギーが循環したら
また体が変わるかもしれないもんね

代表の方とはアレルギーについても話しました
「ゆきひかり」は良いかもしれないけど
人それぞれ、家庭の環境それぞれですよねってことで
お互い共有しました
辿ってきた道がとても似ていて話が盛り上がりました

やっぱりみんな同じ流れに行き着くんだなーと。


藁の上で昼寝して見上げた空

雲が多く雨もパラパラ降っていたけどとても気持ちのいい日でした。

次回の共同作業日は5月28日29日に田植え!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?