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【別に緊急じゃないけど寄稿】ビッグモーター社長の記者会見で感じた違和感を思う

最近、ビッグモーターの保険金水増し請求事件の報道がにぎやかだ。
なんでも、7/25に社長が記者会見し、辞任するという。
辞めるのは勝手だが、社長を辞めてもこれまでどおり生きていくんだと思う、この人は。
だが、この社長のせいというか、ビッグモーターがやらかしたことで人生を狂わされた人が社内外に、少なからずいる事実を、世の中から消してはダメだと思う。

社長は、修理工場で行われていた不祥事は、「知らなかった」そうだ。
まぁ、記者会見では、知っていても「知らなかった」というだろう。

記者会見を見ていて、一番呆れたのは、ゴルフボール。
修理工場の作業員が、靴下などにゴルフボールを詰め、ボンネットを叩く。
これを聞いて、社長はなんつったか。
「愕然としました。ゴルフを愛する人への冒涜だと思いました」
はぁ~!?、そこかよ。ナニ、イッテンノ、コノヒトハ。
車をあずけてお客様のことは何も出てこないの?
そりゃ、お客様目線じゃないわ。
家で茶吹いたよ。のけぞったよ。
典型的なワンマン社長とその一族経営の失敗ドキュメンタリーを見せてもらった思いだ。

不正行為を本当に知らなかったとしても、それはそれで、経営者としてはいかがなものだろうか。
末端の社員が何をしているかわからない状況で、会社がやっていけるだろうか。
確かに、従業員がたくさんいる大企業では、従業員一人ひとりをチェックするのは難しいだろう。
だから、それぞれの部署ごとの管理職と言われる人が、それを見るのだと思っている。

だが、その管理職も、社長や社長の息子から、「絶対、売り上げを上げろよ。上げなかったら降格だ」としつこく言われてたら、どうだろうか。
社長や副社長のようにまではイカなくとも、少なからず末端の社員へあたるようになるではないか。
いつだって、痛い目をみるとか、実際に責任を取らされるのは、末端である。
そして、泣きを見るのは、お客様だ。

また、保険会社、特に損保ジャパンから大量にビッグモーターに出向していたようだ。
出向していた人たちは、ビッグモーターで何をしていたのか。
保険に関わる不正を見つけられなかったのか。
それとも、見逃していたのか。
あるいは、自ら不正に加担することで、何らかのメリットがあったのか。
いずれにせよ、素人目から見ても、損保ジャパンとビッグモーターはズブズブの関係、グルだと見なされるだろう。

こうして見ていると、いつか社長がインタビューで言っていた、「お客様目線の仕事」がすんごく虚しく響き渡る。
結局、目先の利益、自分たちの利益、お金のことしか考えていない。

綺麗事を言うが、お客様が喜ぶサービスを提供すること、それを従業員が働きがいと生きがいにできるような会社を創るのが真の経営者ではないだろうか。

実際にブラック企業で働く人たちなどからは、何を理想語ってんだ?、そんなのできるわけないじゃないか、変わりゃしないよ、と言われるかもしれない。
でも、だからといって、なにもせず、このままでいいのか?
もっと、自由な発想で、自分次第の人生を送れることを思ったほうがいい。
そのためには、少しでも変だな、とか感じたら、周りに相談するとか自分なりに調べるとか、自分が行動していくしかないと思う。
誰のものでもない、自分の人生を自分次第で生きるために。

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