AIRは見たか
シューズメーカー、ナイキのエア・ジョーダン誕生の実話を映画化した「AIR(エア)」は、いまアマゾンプライムで先行配信されている。なんとベン・アフレックの監督で、豪華キャスティングといっても、僕が知るのは、サニー役のマットデイモンだけだった。名前は覚えていないが、ジョーダンの母役の女優、たしかあの顔は「ゲットアウト」で見たことあるような気もする。はじめからおわりまで、80年代にタイムスリップしたような演出もすばらしい。ただ、日本のアマゾンプライムで見ると、吹替だけだったのが、いまいちだった。
さっそく口走ってしまったが、「AIR(エア)」は、何度見ても面白いかと思う。いや、何度も見てはいないが、裏を返せば、ぼくにっとては数少ない、意に沿う映画だった。ベン・アフッレクとは、こんな作品をつくるのか。そもそもベン・アフレックとは誰だ。バッドマンだったんじゃなかったのか。それなりに老けたマットデイモンも腹の出た中年おやじであいらいじゃなか。ちなみに最近よくマットデイモンに顔が似ている自分に気づく。よく知らないが。いま紹介している映画「AIR(エア)」は断っておくが、ぜんぜんマイケル・ジョーダンを知らない人でも楽しめる。いや、少しは知っておいたほうがいいかもしれない。ぼくは、昔、高校の体育の授業で、雨天の日に視聴覚室で、男女混合で視聴させられたのが、マイケル・ジョーダンの伝記だった。それで、マイケル・ジョーダンとは、バスケの神様のこと、一度、バスケをやめて野球もやっていたこと、そしてまたバスケで返り咲いたこと、そのくらいは、ごく一般常識で知っている。しかし、恥ずかしながら、「エア・ジョーダン」については耳にしたことがなかった。まさかあの有名なマークが、ジョーダン・ブランドだったことも。ジョーダン・ブランドの売り上げの一部は、慈善事業の寄付もされていることも。それくらい前回の投稿「スラムダンク」につづく、バスケ関連とは偶然だが、バスケとは縁遠い自分だ。しかし、この「AIR(エア)」は、シューズを作るまで、ナイキがどうやって、マイケル・ジョーダンと契約し、掴み取って「エア・ジョーダン」が生まれたのかが明かされている。ナイキに勤めるサニー(マットデイモン)は、何とかしてでもジョーダンのシューズを作ってみたかった。はじめは、周りから猛反対されるが、いつかは周りも協力しクビになる覚悟で、挑むようになってくる。
しかし、あのマイケル・ジョーダンを前にした、即興のプレゼンシーンは、いかにもアメリカ的だった。ま、というのは、見た人にしか分からないか。マット・デイモンが演じたサニーという実在の人物も、あまり顔を出さないことも好感が持てた。(R5.6.24(Sat))
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