第9章 ヴィパッサナーを始める前に(3)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容をシェアしております。
生きとし生けるものへの慈しみ
ヴィパッサナー瞑想とは気づき(マインドフルネス)の実践のことであり、エゴのない気づきのことです。鋭く気づくことによってエゴが取り除かれていくという瞑想法です。
欲と怒りはエゴの代表的なものです。欲と怒りが心にあると、気づくことは大変むずかしくなります。テーラワーダ仏教は、エゴ(煩悩)の壁を少なくとも一時的に取り除くための優れた方法を開発しました。
それが…「慈しみの瞑想」です。
明るい思考によって暗い感情を落ち着かせることができるのです。涅槃は何にも条件づけられていない状態のことです。解脱した人は真に寛大で慈悲深いですが、何かに条件づけられているわけではありません。
「思考を入れ替える方法」は、心の薬です。
ヴィパッサナー瞑想を始める前に、毎回、慈しみの瞑想の言葉を心の中で念じてください。このとき意味をよく感じて念じることです。