おわりに 慈しみの力(5)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください。
慈しみの実践
「世界のどの方向に心で探してみても、自分よりも愛しい者を見出さなかった。それゆえ自分を愛する者は慈しみを育てるべきである」:ブッダ
まず、慈しみを他者と分かち合う気持ちを持ちながら、自分に対して慈しみを育て、自分の心を慈しみで満たします。自分をあるがままに受け入れ、自分の欠点を認め、心を穏やかにし、自分の弱点を受け入れた瞬間…心を穏やかにし、自分を赦します。こうすべきということが現れてきたら手放し、やさしさと思いやりを深く充分に感じ、心と身体全体を慈しみで満たします。温かさと輝きでリラックスしたら、「慈しみ」を親しい人、知らない人、好きでも嫌いでもない人、そして嫌いな人にさえも届けます。
慈しみの実践は、マイナス思考の習慣を改善して、プラス思考の習慣を強くします。慈しみの実践は、当初、抵抗が感じられるかもしれません。その時は、この心の癖を観察し、マイナスの感情を理解し、その感情を取り除くようにするのです。気づきとともに少しずつ心の反応が改善できるでしょう。
慈しみの実践で重要なことは、自らが正直に他者の幸せを願うということです。自ら実践することで、その効果はすぐに感じられるでしょう。
思いやりをもって他者に関わる為に、ブッダは5つの基本的な手段を示します。5つの戒律は、他者を守ることで自分を守ることを教えます。
一、他の生命を殺さない
一、与えられていないものを盗らない
一、邪淫をしない
一、嘘をつかない
一、放逸の原因となる酒や麻薬、酔わせるものをとらない
また、ヴィパッサナーで気づきを育てることも、慈しみをもつて他者に関われることができるように心を育てます。ヴィパッサナーは新しい観点から世の中を見、問題に対する解決法を与えてくれます。