第7章 心で何をするか(4)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容をシェアしております。
ヴィパッサナー瞑想をはじめて、思考が飛び回ったときには、「考えている」「妄想している」「悩んでいる」と事実を確認します。そして、穏やかに、しっかりと、心を身体の呼吸の感覚に戻すのです。心がさまようたびに心を呼吸に戻すのです。
瞑想をしているとき、自分は混乱していて頭がおかしいのではないかと感じて、ショックを受けることがあるかもしれませんが、自分の心が混乱しているということに直面したあなたは、まわりの人よりも昨日の自分よりも賢いのです。
無知では完全なる心の解放を得ることはできないので、「気づく」ことで、心が真に成長している兆候なのです。
呼吸を言葉を使わずに観察しているとき、
「考えること(思考)。心があちこちに激しく飛び回ること」と「沈みこむこと(昏沈)。何も考えない」を避けなければなりません。
ヴィパッサナー瞑想では、心は活発に働いています。集中力と気づきは、私たちが育てようとしている能力です。心が沈んでいることに気づいたとき、その状態を確認し、心を呼吸の観察に戻します。
息を吸い、息を吐き、起こっていることを観察していくことで、心が落ち着きます。一時的なものではありますが、美しく、清らかで、幸福な心の状態となり、これは覚りに至る道の第一歩です。この一歩も簡単なものではなく、時間がかかり、努力と忍耐が必要なのです。