身体感覚からひろがる世界との新しいつながり方~オルタナティブ教育の現場から
藤野正寛先生(生理・心理・神経メカニズムを解明)/
原田友美先生(自立と共生をめざす小学校の教諭)
【方丈の間より】
体験ではないのですが、すごく良かったので…まとめておきます。
藤野氏:瞑想の恩恵 身体感覚とコミュニケーションがとれるように。世俗的倫理を育む
(人間自身に基づいて体系化/社会生活で人間が守るべき道理)
ダライラマが大切にしていること。
①すべての人々に共通する人間性
②相互依存性
頭で理解・体験的に理解すると…
自分と他者の幸福や苦しみに対する配慮・内部の判断基準を育む。
「SEE ラーニング プレイブック」
社会的(Social)・情動的(Emotional)・倫理的(Ethical)
原田友美先生:イエナプランスクール、大日向小学校教諭
イエナプラン教育とは
ドイツの教育学者ペーター・ペーターセン(Peter Petersen,1884〜1952)が創設。その後オランダで広がる。
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日本には、20年程前にオランダ人と結婚された教育者、リヒテルズ直子さんによって紹介される。
2019年、長野県に大日向小学校が開校。
☆4つの基本活動(対話×仕事×遊び×催し)
☆異年齢教育
☆自分で作る週計画
☆ブロックアワー
(基礎的な学習を自分のペースで、その子が必要な学習やチャレンジ)
☆ワールドオリエンテーション
(テーマがあって、探求的に共同しながら学ぶ)
なぜ「SEE ラーニング」を取り入れた?
ルールがないから生徒によってはとまどいがあった。
自立していくことを学ぶために必要な学びになる。
①クラスの場所を心地よい(安心できる)場所にする。
②子どもが自分たちで決めた「やくそく①②③」を生徒全員で共有する。
(生徒たちが共通のものをお互いのなかにみる)
ご紹介いただいた子どもたちが体験したワークのひとつが、「食」のつながり、「循環」に結びついていた。
9つのお助け術:
①ゆっくりとコップの水を飲んでみる
②今見ている6つの色はどんな色?
③まわりを見回して気づくもの
④少し歩いて10から逆に数える
⑤手をのばして身近にあるものに触れてみる
⑥右手と左手に触れてみる
⑦今いる場所の中の音外の音を3つ
⑧周囲を少し歩いてみる
⑨ゆっくりと手や背中を壁に押しつけてみたとき…
◎身体感覚の重要さ
◎こどもたちの発達の個人差
◎感情と身体感覚 自分の感覚を感情にラベルづけ。
(両親や先生の関係性のなかで/絵本も)
◎SEEラーニングを体験した子の変化(成長・選択できるように)
体験ワーク:
その場所に立ってみると、どんなことが身体に起こってる?
今の身体の感覚を味わい、緊張しているところがあったら緩める。
⇒揺れながらバランスをとっていることに気づく。
自然な動きに意識を向けた途端に不自然になってる?
ゆっくりと右に左に揺れてみて、おきてることを味わってみる。
深呼吸して…。
ゆっくりと息を吐いて、吸って、今生じているものを味わう。
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そして、ゆっくりと目を閉じたまま座る。
座っているその全てを感じ味わう。
黒板をひっかく音、苦手な人をイメージ。どんな感覚が生じている?
数を10まで数えてみる。逆にしてみると…。身体の感覚は?
大切な人・もの・ペットをイメージしてみると身体感覚は?
SEEラーニングがどんなものかとても興味をもっていたので、
それが体験できるよい機会となりました。
原田先生が大日向小学校で子どもたちが体験されたことが、
マインドフルネスストレス低減法でも伝えたいことと重なっていたこと。
「身体感覚」に気づくことが、学校生活・日常生活においても、大切だなと感じました。毎日のプラクティスも大事ですが、それが教育現場、学校の中で育まれていくというのは素敵だと思いました。
来年、Zen2.0の建長寺には、子どもたちの笑い声が溢れているのかもしれません…。