テレビマンの会議
トークセッション回顧録3日目です。
「画になるとは何か?」
「どんな提案がいいの?」
「制作会議はどんな風にしてる?」
きょうは3つ目の
「制作会議はどんな風にしてる?」についてです。
報道、制作の両方の畑を歩んできましたが、
どちらも週に1回は必ず会議があります。
制作では会議にプロデューサー、総合演出、
ディレクター、AD、放送作家、
リサーチャーらが集まって2〜3時間ほど
前回放送した番組内容を吟味したり
ネタをどう見せたら面白くなるかを話し合ったりします。
一方、報道の場合は
ネタをどう面白くしようかという会議というより、
次の1週間どんなことが起きるのかを
主要デスクが確認するという作業をします。
今回の「制作会議はどんな風にしている?」は
「意思決定はどうしてる?」という面もあると思うので
報道のそのあたりをお伝えします。
情報ワイド番組が増えて、
2〜3時間の生放送が主流となっている現代では、
ニュースと情報バラエティの境がわかりにくいと思いますが、
報道が受け持つニュースゾーンが各局あります。
ニュースゾーンの内容を決めるのが番組編集長です。
ニュース枠を見応えのあるものにするため、
ニュース、企画、ミニコーナーなどを配分するのが仕事です。
当日の出来事で40分を埋めるのは大変なので、
前日にだいたい大まかな構成を考えます。
取材予定を眺めながら、
「このニュースは2分」
「これはショートニュースで」と
編集長の裁量で内容の7割くらいを決める感じです。
ニュースは時々刻々と入ってきます。
報道はそのバリューに合わせてニュース項目を入れ替えていきます。
伝えるべきニュースが多い場合や大きな事件や事故が入った時には
大きく時間を割くために10分クラスの特集も飛ぶことがあります。
でも、こうしたニュースが多いケースは
伝える側としては助かりますが、困るのはニュースがない時です。
裁判や発表もの、日付ものなど予定がわかるものを項目に入れても
スカスカな時があります。
この時は焦ります。
何かニュースはないだろうかと取材予定デスクと相談したり、
昼過ぎくらいからゴソゴソとプレスリリースを
ひっくり返してみたりします。
たまたま見つかれば担当記者を貼り付け、
アポを取り取材に向かわせます。
そう、一度は見送られたネタが
こうして復活する場合もあるんです(^ ^)
なので、広報のみなさん、
リマインドの意味も含め、
前日の午前中にプレスリリースを再度送ってみてください。
そして、前日は準備に忙しいかもしれませんが、
記者から連絡があるとしっかり対応してくださいね。
ただし、ニュースは生き物であり水物。
その日にならないとわかりません。
当日取材しても大きな事案で飛んでしまうこともあることだけ
付け加えておきます💦
こんな時はテレビマンに貸しを作ったと思って
優しく対応してくださいね😅