12月の雷鳴

明日のことを考えたら、眠らないとと思うのに、赤ちゃんの授乳の合間に、時々目が冴えてしまう夜がある。ましてや、よく言われるブルーライト、とかのことを考えたら、真夜中にこんな書きものをしていて良いのかなあとふと思うけれど、何か書かずにはいられない時がある。

一昨日、市民プールで泳いだ帰りの車中、峠の道で雷が夜空をぱっと照らした。家に着くと、再び落雷の音が重く響いた。12月に雷を見たのは、恐らくこれまでのわたしの人生で初めてだと思う。
昨日、家の中で大きな蚊が、暑くてセーターを捲ったわたしの腕に止まった。12月に蚊を見たのも、人生で初めてだと思う。農園の野菜は、暖かさから春のように早く生育し、モンシロチョウの幼虫がかぶの葉に付いていた。

12月の雷鳴も、蚊も、モンシロチョウの幼虫も、自然の中のひとつの事象であって、それ以外の何物でもないのかもしれない。そもそもは、暦を考えたのも人間であり、いくつかの事象について、良いとか悪いとか、気候変動への不安を想うのは、パスカルの言う「考える葺」である、人間のひとつの解釈に過ぎない。

そうは言っても、何かこの12月に、とある「違い」をわたしが感じているということは、丁寧に追っていきたいと思うし、絶対に無視せずに生きていきたいと思う。自然を観察する力、考える力、行動する力は、人間が神様に与えてもらった贈りものだと思うから。




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