【FC町田ゼルビア】編成・ゲームモデル推測ネタいろいろ 【2023】

我が軍の補強がえらいことになっている。他のJ2サポのみんなからは「デュークと下田北斗、黒川はいったん預かっておきます」とか「#J2に武器はいらない #エリキをよこせ #NoWar 」とかそんな声が聞こえてきそうではあるが、初めてなので優しくしてほしい。

というわけで。今回は2023年の町田ゼルビアがどのようなサッカーをするのかを推測するためのネタ収集です。個人用だけどご参考になれば幸いです。

スカッド

内訳

なんと2種登録に頼らず30名を超える体制となった。

◆A契約 27 ※契約形態は憶測です
[既存] 11
GK ポープ ウィリアム
GK 福井 光輝
DF 深津 康太
DF 高橋 祥平
DF 奥山 政幸
DF 翁長 聖
DF 三鬼 海
MF 髙江 麗央
MF 安井 拓也
FW 中島 裕希
FW 山口 一真(松本 レ)

長期離脱中の三鬼、山口は25枠の例外対象か?

[新加入] 16
GK ストイシッチ(仙台)
DF 池田 樹雷人(秋田)
DF チャン ミンギュ(千葉)
DF カルロス グティエレス(栃木)
DF 藤原 優大(浦和 育)
DF 内田 瑞己(讃岐)
MF 稲葉 修土(秋田)
MF 奥山 洋平(岩手)
MF 黒川 淳史(磐田)
MF 下田 北斗(大分)
MF 髙橋 大悟(清水)
FW 沼田 駿也(山口)
FW 荒木 駿太(鳥栖 レ)
FW ミッチェル デューク(岡山)
FW エリキ(長春亜泰)
FW 髙澤 優也(大分)

◆HG 2
DF 太田 宏介
MF 樋口 堅

◆C契約 6
GK バーンズ アントン
DF 深港 壮一郎 🆕(立正大)
MF 宇野 禅斗
MF 布施谷 翔 🆕(国士舘大)
FW 佐藤 大樹
FW 平河 悠 🆕(山梨学院大)

補強概略(原ダイレクター)

近年のJ2からJ1に昇格した上位チームがどのような傾向で選手構成をやっているのか、強化スタッフと練って現在の構成となった。(スタッフは)黒田監督からの推薦があり、金明輝さんをはじめその他のスタッフを組閣することになった。

2023新体制発表会(38:56)

昨年の傾向として30代の選手は11人の中で2,3名というチームが多くなってきている。J2の競争力が上がっている。
黒田監督の目指すサッカーは90分間ボールを奪う、ゴールを狙い続ける。プラス近年のJ2上位チームの傾向、若くなってきている選手構成。
レジェンド選手(太田、深津、中島)が残ってくれたので、若くてこれから伸びてくる選手中心にリクルートを行った。名前が少しある元代表という選手はほぼ除外した。
20代前半、各チームで1,2年目から活躍してエースや主役を担う選手を中心にリクルートし、チーム構成を行った。
去年のインテンシティーがありコレクティブでもあり攻守の切り替えを速くやることが出来ていた選手が残ってくれたので、それにプラスアルファ若いこれから出てくる選手を中心に構成した。
黒田監督は戦術的な交代でインテンシティーを保ちたいので、特に2列目の選手に関しては本当に若い選手を揃えた。

2023新体制発表会(50:09)

1人の中心選手に頼ることなくどこからでも得点を決められたり、攻撃が開始される、攻守の切り替えや運動量を中心に選手を揃えた。
素晴らしい選手が揃ったがあと一押し、J1昇格のためにエリキ、デュークを補強した。日本人中心でコレクティブに隙のないサッカーをやる、そこに外国人選手がフィットできるのかを議論して、人間性とプレーを鑑みた上で獲得した。

2023新体制発表会(55:09)

35人体制。ちょっと多いとは思うが、引き続きコロナ禍で、昨シーズンも濃厚接触者になると1回の罹患者で7,8人が試合に出れない状況があった。それを夏場の連戦で経験した。そういったことを考えた場合に、少々多めに取っておこうと考えたのは事実。
紅白戦に苦労した、怪我人が出た際に交代選手が少なくてトレーニングを追い込めなかったという声も聞いた。黒田監督も練習から100%,120%を求めるのも含めて多めに獲得した。

2023新体制発表会(58:22)
黒田監督の志向をイメージして配置

加入選手の補強意図(原ダイレクター)

(自己紹介順)
【GK ストイシッチ】
黒田監督からシュートストップするGKをもう1枚リクエスト。
【DF カルロス グティエレス】
リーガの経験。後方からのビルドアップ、守備の読み。
【DF チャン ミンギュ】
強さ速さを備える、将来代表を目指せる逸材。
【MF 下田 北斗】
キャプテンシー。セットプレーでリーグ屈指の左足精度。
【MF 稲葉 修土】
ボール奪取率、セカンド回収率がリーグトップ。技巧派の多い中でチームの心臓になってもらいたい。
【DF 池田 樹雷人】
空中戦勝率がリーグトップ。セットプレーからの得点。
【FW 髙澤 優也】
左利きストライカー。どの指導者からもポテンシャルを評価されている選手。開花を頼まれたのもある。
【MF 黒川 淳史】
才能に関しては証明されている。町田から欧州へ。J1昇格のキーを握る選手。
【MF 髙橋 大悟】
活躍は証明済み。左足のドリブル・シュート全てがJ1到達に向けて必要。
【FW 沼田 駿也】
これからもっと伸びる選手。町田で開花してJ1、海外に行ってもらう素材。裏に抜けるスピードと得点力に期待している。
【DF 内田 瑞己】
J3で主力。黒田監督が求めるオーバーラップしてセンタリングを上げる。守備は切り替え0秒で相手を潰すのに最適な選手。
【FW 荒木 駿太】
周囲を活かせるし自分も活きる、ストライカーの周りを動き回る攻守の切り替え役。こぼれ球にいち早く反応する。黒田サッカーを体現する上で重要なピース。
【MF 奥山 洋平】
右サイドでボールを持った際に全部勝負してほしいくらいの速さを持つ。
【DF 深港 壮一郎】
重要な左サイドの左利き。かつ守備のポリバレント。
【MF 布施谷 翔】
2列目・サイドを戦術的な交代で常にフレッシュを保つ。サイドのポリバレント。
【FW 平河 悠】
既に活躍済み。伸び盛りで町田からJ1、海外に行ける選手。
【DF 藤原 優大】
持てる身体能力、将来性を開花させる。センターバックの層が厚いが割って入る若い力が必要。
【FW ミッチェル デューク】
J2優勝のための最後のピースが必要だと話し合い獲得に至った。とても走る、攻守の切り替えが日本人以上にできる選手。
【FW エリキ】
攻守に携わり決定的な仕事ができる外国籍選手。J1トップが獲得するような選手なので候補に入れてなかったが、日本でプレーかつアジア圏にいる選手を調査した際に、色んなタイミングで獲得に至れたのが本音。

2023新体制発表会(1:38:00~)

思考が垣間見えるコメント集

黒田剛

私はこれまでプロの指導者としての経験がなく、私の就任について不安を感じられることもあるかもしれません。
ただ、長きに渡り培ってきた「勝者のメンタリティ」はどのカテゴリーであっても、失われるものではないと信じております。

黒田剛 監督就任のお知らせ

勝利にとことんこだわり続けてきた日々。そのメンタリティー、モチベーションはプロとアマチュアの間に垣根はない。

黒田剛監督就任記者会見(16:23)

スポーツ全般においてスキルだけでは勝てない。心技体全てが整って、クラブ・チームとして一体化されて、初めて勝利は導き出される。
隙のないサッカー、弱点のないサッカー、そして細部にこだわりながら全てにおいて網羅しながら強化していく。それは攻守にわたって高いインテンシティーの下、戦えるメンタリティーと体力がベースになっていく。あとは点を取る、守るところは細かい部分まで突き詰め、要求していきたい。

黒田剛監督就任記者会見(26:50)

青森山田で志向していたサッカーは失点をしない。もちろんシュートも打たせない。させないということがコンセプトになっていた。させないということは、我々ができるということにも繋がる表裏一体のことを上手く利用しながらやっていく。
リスタートを含めた攻撃のオプション、バリエーションを増やす。
チームとして共有できる部分を偶然性に頼るのではなく、我々がセットしたものまたは共通理解の中でコントロールされたものを一つでも多くチームに落とし込んでいく。そのことによって敗戦した時の原因、勝った時の要因も分かりやすく、チーム全体で共有できるようなチームの方向性を持っていきたい。

黒田剛監督就任記者会見(39:43)

(原ダイレクター)
ボールポゼッションなのかダイレクトサッカーなのかという次元ではなくて、全部できるチームにしたいというのが黒田監督の希望。
勝つサッカーを目指していきたいので、相手ありき、好調な選手を使う、そういった全体のマネジメントの部分(を評価して招聘した)。

黒田剛監督就任記者会見(45:55)

(リクエストしたい選手は?)
90分常にハードワークができること。ボール際で負けない。高いインテンシティーを持って攻守ともに頑張れる選手。
個のスキルだけでは勝負できないので、チームの中でみんなが協調性を持って、またはお互いに色んな話を言ったり聞いたりしながら一つになれるような、性格的にも優れた選手。
昇格・優勝はみんなが狙っていかなければ、全員が本気にならなければ達成できるような目標ではない。しっかりとそこに向かっていけるモチベーションを持っている選手たち。そしてそういったクオリティーやスキルを表現できる選手たちを特にリクエストしている。

黒田剛監督就任記者会見(52:19)

今度は高校生ではなくプロだし大人というのが前提にあるので、言葉のチョイス、寄り添い方・距離感もそうだし、みんな生活を懸けて、命を懸けて、サッカーをしているということ。または町田というチームを好んでここでタイトルを獲りたいと思って集まってきている選手たちということ。そこはきちっと指導者たちがリスペクトをしながら、選手一人ひとりの思いを感じながら采配をしていかなければならない。
それぞれにプライドを持っていると思うのでしっかり尊重しながらやっていければと思う。
笑顔の絶えない、そして厳しい時は歯を食いしばりながら一致団結して頑張れる、みんなで楽しい強い戦えるチームを作っていきたい。

黒田剛監督就任記者会見(1:00:50)

今回のW杯を見ても、総合力が乏しかったり、できないことが多いと、こういう悲しい結末を終えてしまう

黒田剛新監督「強いチームほど弱点がない。サッカー人として、ウイークなポイントは作らない」【囲み取材コメントほぼ全文/黒田剛新監督就任会見レポート】(ゼルビアTimes)

4バック、3バックといったように戦術はいろいろありますが、その一方で山田のように何でもできる、強いチームほど弱点がないということです。
苦手なことがあるかというと、そこを作らないからこそ勝てるチームです。山田ではそういったサッカーを志向し、選手たちに求めてきた経緯がある。それは町田でも同様です。

黒田剛新監督「強いチームほど弱点がない。サッカー人として、ウイークなポイントは作らない」【囲み取材コメントほぼ全文/黒田剛新監督就任会見レポート】(ゼルビアTimes)

チームビルディングをする上でパーソナリティーは重要なこと

黒田剛新監督「強いチームほど弱点がない。サッカー人として、ウイークなポイントは作らない」【囲み取材コメントほぼ全文/黒田剛新監督就任会見レポート】(ゼルビアTimes)

相手どうこうで左右されることなく、コロコロと変わって一貫性がないようなことはないようにしたいですし、いつも自分たちのサッカーを志向できる自信に満ちたチームに、1日でも早く構築していきたい

黒田剛新監督「強いチームほど弱点がない。サッカー人として、ウイークなポイントは作らない」【囲み取材コメントほぼ全文/黒田剛新監督就任会見レポート】(ゼルビアTimes)

敗戦につながった大きな原因などいろいろなものをどう消化してきたのか。選手たちからいろいろとリサーチしました。過去のことを振り返らずして、次の一歩は踏み出せないだろうと。

黒田剛監督「何でもできるタフなチームを町田に浸透させることができれば、結果が出てくる」【囲み取材コメント/2023始動日レポート】(ゼルビアTimes)

青森山田もそうでしたが、山田と対戦した後は疲労感がすごい、何もさせてもらえない、という状況を対戦相手は味わってきたと思います。それに近い何でもできるタフなチームを町田に浸透させることができれば、結果が出てくるだろうから、1日でも早く浸透させていきたいです

黒田剛監督「何でもできるタフなチームを町田に浸透させることができれば、結果が出てくる」【囲み取材コメント/2023始動日レポート】(ゼルビアTimes

「失点を減らすことができれば、かなり勝ち星は取りやすくなる」
紅白戦に関しては、まずは前線からのハードワークを課す

クラブ史上最多観衆下での“お披露目試合”。指揮官が課したテーマと未来の数値目標【三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

例えば奥山政幸の体の向きや距離感は昨年やってほしいと言われたことと真逆なので、意思統一と意識づけも必要ですし、パスを出した後のアングルや深みの取り方など、かなり悪い習慣がついています。そうした基本的なことを省略するタイプの選手もいるし、そのあたりのことを基本に忠実にやらないと。

黒田剛監督「意思統一が明確になった後、ひずみや問題が生じた時に、キャンプを通じて修正していく」【囲み取材コメント抜粋/三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

ーー沖縄キャンプでのチーム作りのイメージは?
「J1クラブとのマッチメークをしているという狙いは、圧倒的に攻撃力を持ったチームと対戦したいという意向があるからです。その中で抽出された守備の課題を詰めていきたいです。あえてやられたい形でのマッチメークです。

黒田剛監督「意思統一が明確になった後、ひずみや問題が生じた時に、キャンプを通じて修正していく」【囲み取材コメント抜粋/三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

ーー余談ですが、ロングスローは駆使するのでしょうか。
「プロ1年目なので、どこまでやって良いのか…。手探り状態です。

黒田剛監督「意思統一が明確になった後、ひずみや問題が生じた時に、キャンプを通じて修正していく」【囲み取材コメント抜粋/三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

「ディフェンス陣は中盤の選手がボールを保持しているとき、パスを出した後に深さを取ったり(させたい)。ハードなアプローチを来たとき、ポジションが(適切に)変わっていなければ、もうモロにそれを受けるわけです。サイドバックには相手のサイドハーフと正対しながら見る守備をやらせたいけど、今までは中に絞って背中に相手を置く守備だったみたいですね。だからサイドチェンジで振られたり、背後を取られたり、カウンターを受けやすい状況が映像からもよく見えた。そこはきちっと責任を持たせて自分たちの形、攻撃に持っていけるような意識付けを、今の段階でやりたい」

異例の手法でJ1昇格を目指すFC町田ゼルビア 藤田社長と黒田監督の強気な青写真

私に直接質問に来る選手には、それはそれでしっかり対応するように心がけているが、各カテゴリーコーチの威厳がなくならないように、深く関わりすぎず、上手くコントロールすることを考えている。
担当現場の指導力の無さを示していることになるからだ。それにコーチ陣の責任感や現場力も育成しなければ、組織の成長は無い。

黒田剛. 勝ち続ける組織の作り方 (p.173). キノブックス. Kindle 版

「試合をやっている最中は勝利というものを目指してやっているので、勝利から逆算しての選手の動きだとか、パフォーマンスなどが期待どおりなのかを見ます。(攻撃での)得点、(守備での)失点は匂いがするものなので、失点などはそのような事故が起こる前に手を打たないといけない。当然、勝利から逆算した中で何をしなければならないかを公式戦ではやらないといけない。そして、試合が終わった後には、次の試合で起用する選手が、その中で何ができるかどうかのイメージをつくり上げることをやります」。

青森山田高校・黒田剛監督の哲学・前編『やりたくないことをやらせる』

「自分たちのやりたいサッカーをやるということは、自分たちがやりたくないことをどれだけできるかというところの逆算になります。良い守備をしっかりとやって、相手に好きなことをさせない。相手だって、やりたいことは攻めることなので、やりたいことをさせないことが、自分たちのやりたいことにつながると感じています」。

青森山田高校・黒田剛監督の哲学・前編『やりたくないことをやらせる』

大事なのはゴールを奪うこと。最終目標はゴールなので、ゴールから逆算したときに、バイタルエリアをなぞるようにパスばかり回しては意味がない。どこかで前方にパワーを持って進入することが必要になる。それを常に狙って、駄目ならやり直す。チャンスどころを見逃さずに、単なるボゼッションではなくて、積極的なビルドアップをしていかないといけない。

青森山田高校・黒田剛監督の哲学『やりたくないことをやらせる』後編

常勝軍団青森山田。強豪チームならではの1-4-3-3フォーメーションでテンポのよりパスワークから前進し、2トップで来るチームには可変システムでビルドアップを行う。崩しではサイドバック、インサイドハーフ、ウイングでユニットを組み、サイドバックが高い位置を取る場合は、ウイングは中にスライドし、インサイドハーフはボランチの位置へ落ちる。距離間を保つことで、ボールを失った後は、全力でパスコースを囲みボールを回収する。
アタッキングゾーンでは距離間が近いからこそ、攻撃から守備への切り替えでもみせることができる。
フィニッシュの形は、カットイン、クロス、ニアゾーンからの折り返し、ロングスロー、コーナーキックと多彩。ロングスローの度に、センターバックがおし上がり、ゴールを決める。

常勝軍団 青森山田の攻撃戦術

金明輝

(黒田監督)
なによりも、戦うためのメンタリティーを持っている。

黒田剛監督就任記者会見(57:12)

金明輝ヘッドコーチは2人のフリーマンを配し、保持側は常に数的優位の状況を創出。

“三輪緑山シリーズ”最終日に公開形式での紅白戦を実施。J2優勝へ、「変化に気づいてもらえるような紅白戦にしていきたい」(黒田剛監督)【2023シーズン始動日レポート】
(ゼルビアTimes)

(奥山政幸選手)
どんどん前を追い越していくことや、サイドを使ってしっかり幅を取ること、前を選べるならば前を選ぶなど、当たり前のことではありますが、そういったことを求められていました。

“三輪緑山シリーズ”最終日に公開形式での紅白戦を実施。J2優勝へ、「変化に気づいてもらえるような紅白戦にしていきたい」(黒田剛監督)【2023シーズン始動日レポート】
(ゼルビアTimes)

保持側が数的優位であることを含めて、置かれた状況で最善のプレー選択が問われるシチュエーション練習

紅白戦前日は負荷を落としたメニューを消化。シチュエーショントレーニングに反映された“新チームイズム”【三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

“相手を見てサッカーをする”という金明輝ヘッドコーチの考え方が反映されている。

紅白戦前日は負荷を落としたメニューを消化。シチュエーショントレーニングに反映された“新チームイズム”【三輪緑山ニュースレター】(ゼルビアTimes)

黒田監督を経験値という意味で手助けできると思う。後は監督がやりたいことがその都度出てくるので、それに応じて選手と監督を繋げ、選手・スタッフとも共有して一丸となって前進していくところにサポートしていく。

2023新体制発表会(1:03:05)

よりいい鳥栖に変えていくにはどうすればいいのかを自分なりに考えていました。その中で、リアクションではなく、アクションを起こそうと。ゴールに向かうことやボールを奪うこと、いま(のスタイル)にもつながる"常にアクションを起こそう"ということで、子どもたちにアプローチしてきました。
自分の型にハメ込んでやるのも一つの方法ですが、僕は選手のカラーを出しながらチームをビルディングしていくほうがいいという考えです

ミョンヒサガンの思考とロジック EL GOLAZO 2540号

守備は相手があるものです。要はプレスのための微調整ですね。4バック気味にいくこともあれば、3バック気味にいくこともある。前の形を[2-1]にしたり[1-2]にしたり、あるいは[3-5-2]で奪いにいくこともありました。
攻撃に関しても相手のプレッシングを分析し、選手たちと共有します。

ミョンヒサガンの思考とロジック EL GOLAZO 2540号

どうズラすのか。ズラすということはつまり前の人数が足りなくなるということなので、いかに早く動き直して前に侵入するか。

ミョンヒサガンの思考とロジック EL GOLAZO 2540号

ウチの選手たちのプレッシングは、本当にすごいですよ。高い位置で引っかかることができたら、得点になる確率が一番高いので。それが(今期は長い間)できていました。いまは相手がそれをさせないために長いボールを入れてくるので、そこをどう乗り越えるかですね

ミョンヒサガンの思考とロジック EL GOLAZO 2540号

昨年の時点で『こういうサッカーをするんだ』ということを掲げていたんです。止めて蹴る、運ぶという作業はこだわってやってきましたし、認知というんですか、パスを受ける前に見ておくことも徹底していました。
そのうえで、『相手のプレスがこう来たら、ここが空くんだよ』というのを、いろんな形でトレーニングに落とし込んでやってきて。

「予算に限りがあっても…」 鳥栖・金明輝監督が掲げる「チーム7、個人3」の戦術、ヒントを得た欧州クラブは?【インタビュー】

ライプツィヒに関しても、スタッフ間で面白いぞと共有するところからスタートして。自分たちのサッカーを進化させるためにも、より激しいプレッシングをするためにも、4-4-2ではなく3-5-2にして、ウイングバックにも前から行かせようとか。そういった意味では、他にもアタランタ(イタリア1部)など、3-5-2で戦っているチームのサッカーは、よく見ます

「予算に限りがあっても…」 鳥栖・金明輝監督が掲げる「チーム7、個人3」の戦術、ヒントを得た欧州クラブは?【インタビュー】

(ライプツィヒ監督の)ユリアン・ナーゲルスマンじゃないですけど、僕らの最大の武器はやっぱりプレッシングだと思うんです。どうすれば相手のビルドアップを高い位置で引っ掛けられるか。それはすごく考えています。

「予算に限りがあっても…」 鳥栖・金明輝監督が掲げる「チーム7、個人3」の戦術、ヒントを得た欧州クラブは?【インタビュー】

いつナーゲルスマンを目指したキンミョンヒ。みんな置いてけぼりじゃねえかと安堵しつつ、いや確かに浦和戦の戦い方はセンセーショナルだったと回想する。

鳥栖さんがパない件について語りたい

アヤックスで勉強になったのは、トレーニングの内容ひとつ取っても、ゲームモデルから逸脱していることがひとつもないんですね。どんなトレーニングにも常に戦術的な要素が入っているし、単純なボール回しでも、ボールを奪ってゴールに入れるという要素が入っていたり。そうしたことは僕も意識するようになりました。

「ライバルなんて思ったことは…でも」 鳥栖の39歳・金明輝監督が持つ阿部勇樹らへの敬意と“指導者のプライド”

「間違いないですね。監督をするうえで、クラブのアイデンティティやフィロソフィをしっかりと理解することが大事だと思います。サガン鳥栖と言えばハードワーク。これはJ2時代から変わらないですし、ファン、サポーターがそうした闘う姿勢を望んでいる。ベースを維持したまま、それをうまく有効活用して、次のフェーズに進みたいと僕は考えてきました。以前のようなロングボール主体もひとつのストロングではありましたけど、今は前線に制空権を確実に掴んでボールを収められる選手がいないので、技術のある選手たちを生かしてボールを運ぶことにトライしている。そのベースには、間違いなくインテンシティや運動量があります」

「ライバルなんて思ったことは…でも」 鳥栖の39歳・金明輝監督が持つ阿部勇樹らへの敬意と“指導者のプライド”

山中真

(黒田監督)
レイソルの巧みさやテクニカルなところは我々が特に学びたいところ。トレーニング関してもかなりシビアにやってくれる。

黒田剛監督就任記者会見(57:28)

黒田監督と違ったサッカーの考え方・トレーニング方法があると思うので、町田ゼルビアにとって良いものになるように、他のスタッフも含めてミックスしながらアイデア・ロジカルを結集させて選手・クラブに一番良いものを作っていけたらと思っている。

2023新体制発表会(1:04:19)

レイソルのアカデミーと言えば、4-3-3のシステムが代名詞。だが、ここ数年は20代で指揮官に就任した山中真前監督(現・大宮アルディージャトップチームコーチ)の元、システム変更も含めた柔軟な戦い方も採り入れてきた中で

【サッカー】柏レイソルU-18、田中隼人は“ポテンシャル”のその先を見据える (NEXT TEENS FILE.)

達さん(吉田達磨)によってサッカー観が固まっていった

プロサッカーコーチになるには?私の履歴書 柏レイソルU-18監督山中真①(24:34)

その他

【書籍】
常勝チームを作った 最強のリーダー学 | 黒田剛 |本 - アマゾン
黒田剛. 勝ち続ける組織の作り方 キノブックス. Kindle 版

【鈴木啓太×黒田剛の対談動画】

【孤独】青森山田高校・黒田剛監督が語る弱冠25歳で監督に就任した苦悩(YouTube)
【衝撃】青森山田高校・黒田剛監督が語る28年の指導で1番の天才・柴崎岳(YouTube)
【悲願】青森山田高校・黒田剛監督が語る22年目での選手権初優勝(YouTube)
【純粋】青森山田高校・黒田剛監督が語る度胸の塊“松木玖生”という男(YouTube)

【松原良香×黒田剛の対談動画】

【Yoshika'sインタビュー #6】青森山田監督の黒田さんと対談
【良香の全国高校サッカーをめぐる旅!】スペシャル対談!岡田武史×黒田剛×松原良香
月刊JFATV 2020年3月号~「青森山田高校の指導論」青森山田高校サッカー部 黒田剛監督×松原良香が名門の育成システムと指導論を語る~

【野々村芳和×黒田剛の対談動画】

2016/12/25放送【Jリーグラボ#48】 ゲスト:黒田剛(青森山田高校サッカー部監督)

【倉本和昌×山中真の対談動画】

プロサッカーコーチになるには?私の履歴書 柏レイソルU-18監督山中真①
プロサッカーコーチになるには?私の履歴書 柏レイソルU-18監督山中真②

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おわりに

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あと、良かったらジュース奢ってください。

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