「具体⇆抽象」で見える景色を増やす!
こんにちは。
働き方ラジオnoteの中の人、まあちです。
今回は、2021年6月に放送された「具体⇆抽象トレーニング」という書籍紹介の回をピックアップしました。
先日のnote「「具体」と「抽象」で見える景色が違う?!」の続きの回でもあり、同じく細谷功さんの書籍紹介です。
「具体と抽象」は抽象概念を中心に書かれていましたが、「具体⇆抽象トレーニング」は抽象化するための思考力を鍛える、実践的な内容です。
とはいえ、まあちには当然難しくこちらもなかなかストンとは頭に入ってこなかったのですが、そこは「働き方ラジオ」パーソナリティー田中健士郎の腕の見せ所、笑。
分かりやすくかみ砕いて解説してくれています。
もちろん、前回に引き続き何度も繰り返し解説を聞いて、ようやく理解が追い付いた回でもありました、笑。
「具体と抽象」の回でストンと内容が入ってこなかった方は、この回でも書籍を片手に繰り返し解説を聞くのをオススメします。
まずは、放送を少しのぞいてみましょう。
#46 抽象化思考力を鍛える方法(書籍紹介:具体⇆抽象トレーニング 細谷功著)
今回紹介する書籍は、細谷功さんの「具体⇔抽象トレーニング」です。
前回紹介した「具体と抽象」をより実践的にトレーニングしていくための書籍ですね。どうやって抽象化思考を身につけるのかをお話します。
最初にやるべきなのは三角形の世界を考えること。
「具体と抽象」の解説回でも、三角形の上が抽象で下が具体という話をしましたね。
それと併せて、世の中には横と縦の世界がある、まずはここを理解することが大切です。
1)横の世界と縦の世界
横の世界とは、世の中にあるたくさんの知識や情報を全て並列的に捉える考え方です。
三角形の一番下、具体の部分だけを見ているような感じですね。
例えば、歴史の年号や漢字、英単語などの学習は、暗記をして膨大な知識量をどんどんためていきますよね。
ただ、知識を増やしていくだけであれば、AIの方が得意なんじゃないかなと思うんです。
最近では、膨大な知識量や情報量を扱う部分はAIの活用に大きく変わっていく可能性が高そうですよね。
そこで縦の世界です。
縦は、三角形の下から上への移動、具体か抽象かっていうところですね。
例えば、Webサイト制作やWebライティング、Webデザインという仕事は、横の世界で見るとそれぞれ全く違う仕事に見えます。
でも、縦で考えて抽象化してみるとどうだろう。
その内容が、販売促進やマーケティングという分類になるならば、同じ方向性の仕事をしてると言えるんですよね。
その場合は、Webサイト制作もWebライティング、WEBデザインも、「お客さんに何を見せてどう行動してもらうのか」という同じ考え方で仕事をしているんです。
この縦の世界はむしろ人間的な思考力であり、なかなかAIに置き換えるのは難しいんじゃないかというふうに言われています。
2)縦の世界を理解すると優先順位が見えてくる
皆さん、日々やっている仕事や学びって、何が一番大切なのかわからなくなることはありませんか?
実は、横の世界だけで考えていると優先順位がつけられないんです。なぜなら、横の世界は全てが同列なんですよね。
具体的なもの全てが同列になっているので、優先順位をつけようがないんです。
例えば、Webライティングという記事執筆の仕事で考えてみましょう。
誤字脱字をしないようにする
分かりやすい文章を作る
正しい構成や目次を作る
ターゲットにどうアクションしてもらいたいのかコンセプトを考える
これらが全て同列に見えるのが横の世界です。
では今度は縦の世界から見てみましょう。書籍にも出てくるんですが、抽象化するには「Whyを問う」んです。
そもそもなぜ記事を書くのか?
読んだ人(ターゲット)に〇〇の行動をしてほしいから。
ではそれを実現するために、次に何をするのか?
構成を作って、読んでくれた人に〇〇の行動してもらうための内容を組み込んでいく
記事の中身を作っていくために、分かりやすい文章を作る
書いた文章に誤字脱字がないかも確認する
こう考えていくと、読んでくれる人(ターゲット)にどんなメッセージを伝えてどう行動してもらうのかを考えるのが一番優先順位が高いですよね。
これが縦の世界の考え方なんです。
縦の世界を理解することで、何を一番優先に考えたらいいのかが見えてきます。
3)自由度が高い方が抽象度が高い
もう一つ、こちらは書籍の中にあった問題です。
以下を抽象度が高い順に並べてください。
抽象度から高い順に並べ替えると以下の通りです。
手書き(ホワイトボード)
PowerPoint
Word
Excel
自由度から考えると抽象化の順番をつけることができるんです。
手書きは一番自由度が高いですよね。フリーハンドで書くのでイラストも文字も書いてもいいし、どんな表現でもできる。
その次に自由度が高いのが PowerPointです。ある程度設定された図形や文字フォントを使用するので、手書きほどの自由度はありませんが、いろいろな表現はできる。
Wordは、より自由度が下がり、Excelは基本的にセルの中に文字などを入れていくものなので、下に行くほど自由度が下がっていきます。
これを、仕事をするときにどう使うのかと考えてみます。
手書きは、コンセプトやアイデアのディスカッションをしたり、抽象的な仕事をするときに使いやすいですよね。
Excelなら、今月の売上げの数値をまとめていくなど、すごく具体的な仕事に使われることが多いです。
このように、自由度を高めるのか低くするのかというところで具体と抽象を行き来できるというのが、一つのポイントになります。
これが抽象化の力なんです。
続きはぜひ音声で、メインパーソナリティーの解説をお楽しみください。
まだの方はこちらも併せて聞いてみてね。
▼今回紹介した本はこちら
終わりに
具体と抽象を行ったり来たりできるようになると、どちらの景色も見えるようになる。
これって、何気なくやっているときもあるかもしれないんだけど、そこを意識してできるようになるのが大事、なのかな。
Whyを問うことで、なぜ~なのか?を常に考えることで、目の前の具体を抽象化することで、もっと見えるものが変わってくるのかもしれないなと思いました。
そうそう、放送の中でこんなことも。
そうやって具体へ下りて解説されているから、私でも理解が追い付くんですね。ありがとうございます!
「自由度の高さ」「Whyを問う」ここを意識しながら、具体と抽象の行き来を楽しんでできるように。
目の前の具体を抽象化して、まだまだ見えるものが増えるように。
つまずいたらもちろん、前回と今回の放送をリピートですね。
編集:坂本リサ
執筆:まあち(森真弓)