IEEE BigData 2024に採択されました!
研究の方が忙しく、約1ヶ月の間投稿をお休みしていました。皆さんはどんな10月を過ごされたでしょうか。
そんなこんなでドタバタしていたのですが、先日研究成果として投稿した論文が、メジャーな国際会議であるIEEE BigData 2024に採択されました。
ということで、これまでの研究の振り返りをかねて久しぶりにnoteを書いていきたいと思います。
IEEE BigData 2024とは?
IEEE BigDataとは、ビッグデータ・分析アルゴリズム・機械学習や人工知能(AI)等に関連する幅広い分野の最新研究が発表される国際会議になります。
IEEE BigDataは毎年12月ごろに開催されており、今年は12/15〜12/18にアメリカのワシントンにて行われます。
IEEE BigDataには、ワークショップ(Workshop)という特定のトピックに焦点を当てたセッションがいくつも行われるのですが、私はその中の1つであるABCSS2024にて発表を行うことになりました。
※余談ですが私自身英語があまり得意ではない+人生で一回も海外に行ったことがないにも関わらず、一人でワシントンに行き、英語で発表を行わねばならないという事実に震えています。ヘルプミー。
学部生なのに国際会議に挑戦しようと思った理由
そもそも国際会議は「修士学生がこれまで積み上げてきた研究成果の集大成として論文を執筆し、発表する場所」という風潮があります。
※例えば私の大学では、修士学生が国際会議のために海外に行く際の補助金制度がある一方で、学部生の場合は想定されておらず、制度自体が用意されていませんでした。
加えて学部生は、学部時代からの研究を続けている修士学生と比べて研究期間が短いこともあり、論文を執筆して国際会議に投稿しようというモチベーションと研究の質を保てないのが実情です。
そんな中、私は自分が論文を執筆できた理由は大きく分けて以下の3つであると考えています。
純粋に研究がめちゃくちゃ楽しかった
人間とAIの本質的な違いについて深く探究したかった
大学を卒業する前にアカデミックな実績を残しておきたかった
それぞれ深ぼっていきたいと思います。
1.純粋に研究がめちゃくちゃ楽しかった
これが最大の理由だと思います。私にとって研究とは娯楽であり、今振り返ると苦しいと思う瞬間はほとんどありませんでした。
後輩に言うと引かれましたが、授業やインターンなどの辛いタスクの合間に、息抜きとして研究を行っていたという認識です。
加えて土日や休日には、進捗を生むチャンスとばかりに一日中家やラボに篭って研究をしているということが当たり前でした。
これはどの分野にも言えることですが、努力を苦と思わずに楽しんで目標に突き進める人が一番強いと思います。
そういう意味で、幸運なことに研究というタスクは私に非常に向いていたのかもしれません。
2. 人間とAIの本質的な違いについて深く探究したかった
ChatGPTに代表される近年のLLMの性能を飛躍的な進歩を遂げており、人間を超えていると言って良いレベルまで来ています。
そのような時代に研究ができる機会に恵まれたこともあり、今振り返ると、人間とAIの本質的な違いについて考えることがこの1年の私のテーマであったと言えます。
実際に私の論文の主軸となるテーマは「人間とAIの本質的な違いは何か?」というものであり、研究をしている時のみならず、常日頃からこの問いを頭の片隅に抱えていました。
こうした想いをモチベーションにすることで、無事論文を書き切ることができたのだと感じています。
3. 大学を卒業する前にアカデミックな実績を残しておきたかった
最後に、アカデミックな実績を残すことが将来のキャリアにおいて有利に働くと思ったからです。
私自身、就活をしていた際にいわゆる研究職に興味を抱いていた一方で、学部卒で研究職に配属されるのは厳しいと感じていました。
そうした理由もあり、ファーストキャリアにはデータサイエンティスト職を選択しました。
その選択は間違っていなかったと思う一方で、「将来のキャリアに向けて何かしらできることは残されていないか」とも考えていました。
そこで、就活が終わった残りの1年で研究に打ち込み、国際会議での発表という分かりやすい実績を残すことで、将来研究職に就ける可能性を少しでも広げたかったというのが最後の理由になります。
今後のnoteの投稿について
研究が一段落ついたこともあり、これから少しずつnoteの投稿頻度を増やしていこうと思っていますが、しばらくは(IEEEのポリシーに反しない程度に)自分の研究内容について発信していこうと考えています。
その理由は、誰でもなく私自身が「私の研究内容はめちゃくちゃ面白い!」と思っているからであり、noteを通してもっとたくさんの方々にその内容を知ってほしいと考えているからです。
と言ってもこれまでの記事の内容と大きな変化はないと思いますので、引き続きチェックしていただけたら嬉しい限りです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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