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水曜日が消えた

中村倫也主演の「水曜日が消えた」を見ました。解離性同一性障害の主人公の人格が、曜日ごとに入れ替わるのですが、一人の自分に7つの人格があるのは、プラズマの7つの分光と同じです。時間の流れに乗り、7つの人格が繰り返される日々は、輪廻と同じです。

それぞれの曜日の人格は独立しているようで影響し合い、その様子は、着込んだことを忘れてしまった過去世記憶によって、生き方が決まっていくことに似ていました。着込んだ記憶には、とり憑かれたようになっているので、意識喪失した眠りの中で、無自覚に自動的に動き回ります。それに気がつくこともあれば、気がつくことのないまま一生が終わることもあります。気づかないことがほとんどかな。

癖やこだわりを手に取って見ることができ、つまり自己同一化から解放されると、憑き物が取れたかのように目が覚めます。

この映画の興味深いところは結末なので、詳しく書きませんが、人はこの世界に愛着があるものだな、と思いました。なんだかんだ言って輪廻に乗っていたいし、癖やこだわりという個人性は素晴らしいものだから、個人に生きるべきだと思っているのでは。

個性とは個人を越えたところにあります。

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