ジオは反映、生かされるもの

ホロスコープには、肉体を持った自分であるジオセントリックチャートと、星に基づく自分であるヘリオセントリックチャートがあります。肉体を持った自分を自分だと思っていると、ジオにあるものに対して無自覚ですが、肉体を持った自分を知り尽くし、肉体を持った自分から自由になると、ジオにあるものは生かされるものになります。

ジオにある天体は、どれかを持っていて、どれかを持っていないということはなく、すべてを持っているけれど、生かせているものもあれば、振り回されているものもあり、生かせず振り回されているものは、自分のものになっていないものだと言えます。天体の年齢域で考えると、はじめからすべてを生かせるはずはなく、たとえば太陽を生き始めるのは26歳以降です。年齢を重ねるごとに、使えなかった天体が扱えるようになり、天体を自分のものにすることができ、それはつまり自分を知り、自分を回収したと言えます。

自分のものになっていない天体は、他者や環境に反映されるので、56歳以降を年齢域とする土星は、若い頃には親や上司、社会に反映され、厳しく押さえつけてくるものになりますが、土星の年齢域に近づくにつれ、土星は鬱陶しいものではなくなり、厳しくうるさかった親や上司に、自分自身がなっていくことになります。とはいえ、親や上司と同じになるわけではなく、サターンリターンを経て見出した、自分らしい土星像に近づいていきます。そしてこの土星像は、自己である太陽に基づいています。

こうやって年齢と共に天体を自分のものにすることで、肉体を持った自分から自由になり、少しずつ星に基づく本当の自分を生きるようになります。

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