肉体に閉塞していると楽

「肉体に閉塞している方が楽」という言い方もできて、つまり自分で考えなくてよく、自分で決めなくてもよく、自分の好き嫌いにだけ従っていればよいということです。実はそれは非常に心細く、一寸先は闇なのだけど、それでも自分でやらないことに楽さがあるのだと思います。肉体に閉塞している方が楽というのは、あの人さえいれば、これさえしていれば、と「あれ」や「これ」だけを見ることも同じで、いずれその閉塞感に苦しくなるものです。そして苦しくなると、「あれ?おかしいぞ」となってやめ、また閉塞するものを探します。これは所属感にも関係するわけで、どこかに安心したいということだと言えます。

心底安心できると、自分で考え、自分で決め、自分を生かすことが自然なことにもなります。この安心感は、肉体の外に出ることで得られるものなので、その一歩には勇気が必要なのかもしれません。

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