統合を繰り返すこと

世界は自分の反映で、全ての出会い出来事が自分が作り出したものだという話になると、全ては自分の責任なんだと言って、自分を責め始めることがあるかもしれません。今の自分というのは、人のせいでも環境のせいでもないわけですが、人の影響を受け、環境の影響を受けているのは否定する必要のない、当然のことです。何かのせいにはしないけれど、感じたことを否定する必要もなく、どういう影響を受け、どういう意味があるのかを知ることで、癖に過ぎないものが明るみになり、本来の自分が掘り出されてきます。

自分自身の過去に否定的な気持ちになるものがあるなら、それについてはまだ味わい尽くしてないのかもしれないし、見たくないものがあるのかもしれません。あるいはもう終わっているものに浸っていたいとか、否定している自分が好きなのかもしれません。要するに否定している過去の自分に自己同一化しているということです。 陰陽化していることで、絶対に許せないもの、絶対に好きになれないものが生まれますが、一つ一つ統合が進むと、許せている自分に気づき、嫌いだったものになんにも感じなくなっていることに気づきます。許そうとする必要も、好きになろうとする必要もないけれど、いつのまにかそんな風になっているものです。そしていつどんな時でも、自分を否定する必要はまったくもってありません。人のせいにも自分のせいにもしないということです。

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