
神棚の秘訣
今週は、立て続けに
神棚の手入れ依頼と
相談がありました
「どうしたら良いのですか?」
と、質問されるのですが
「神さまへの敬意」が
一番の秘訣、とお答えします
お答えするのですが
結局、どうなるかというと…
「え?だからどうしたら良いのですか?」
「ネットで○○って、書いてありますよね」
こんな質問が
続きます
最近は
情報はたくさん溢れていて
なんだかアタマでっかちの人や
体験、実践をせず、
調べて正解を求める人が
多いように感じます
・・・
「なんでも良いから、やってみては?」
と思うのです
やれば分かることも多いし
体感を元に修正していくことが
大切なポイントだと思うのです
でも、多くの方は
そのようにお傳えしても
「そんなこと言われても
分かりません」
「これは、どうですか」
「あれは、どうですか」
些細なことを
矢継ぎ早に質問し続けます
・・・
質問だけでなく
着手するまでの時間も
大抵、遅い方が
多いです
「すぐやります」から
1ヶ月は、早いほうで
数ヶ月経っても
まだ具体的に行動していなくて
それを声かけすると
「急かすんですか」と
言われる時代です
もちろん、
考え方は色々ありますし
早ければ良いとは
言い切れませんが
自分であれば、
神棚を作るとなれば
その日に、手配します
例えば先日の九州なら
お札を入れ替えなくては!
となれば
夕方であっても
すぐに高速に飛び乗って
宇佐八幡へ参拝し、トンボ返りして
当家の皆さんが、
晩御飯を食べていたのを中断してもらい
神棚上げさせて頂きました
以前、
白山でお蔭を頂いたときは
すぐにその場で神札を頂いて
帰宅次第、
神棚を手配しました
お蔭を受ける方は、
すぐに行動されます
形式どうこうよりも
1日でも早く
1分でも早く
祀るほうが大切だと
分かっているからです
形式うんぬん、質問どうこうで
行動が遅い人は
やはり
お蔭を受け取れない、
落としやすくなります
そこに真の心はなく、
見栄や体裁だからです
それでは
受け取れません
神さまよりも
自分の日常のほうが
優先順位が上(後回しにする)
神さまの優先順位が
低いのだから
これまた
受け取れる訳がありません
受け取れても
優先度が低い=弱い となります
・・・
なんならね、
石でも拾ってきて
これが、神さまだ!
と信じきって拝んでみたら良いんですよ
多分、アフリカとか
自然と共に生きてる人たちは
いちいち、作法がどうこう
そんなこと、考えないですよ
時に、
そう言いたくなります
これは、けして
冗談ではなくて
昔の日本人は
こうした感性をもって生きていて
岩を拝んだり(イワクラ)
榊へ祈ったり(ヒモロギ)
実際、そのように
祈ってきている訳ですし
その感性を練り上げた結果が
神棚や神社なのですから
ある意味では
本質的なポイントです
・・・
話が少し
変わりまして
これは、今から80年ほど前の
ある高徳の先生の
話なのですが
事業家だった、この先生は
浮世の醜さが嫌になって
すべてを清算して
財産も手放して
神の道へ生きることを
決意されたのですが
さて、
どの神さまを拝めば良いのか?
どのように
神棚をしたら良いのか?
全く右も左も
わからない
そんなとき、
先生がどうされたか?
墨を擦り、半紙に
ただ一文字「神」とだけ書き
それを床の間に貼り
来る日も来る日も、
一心に、祈り続けたそうです
するとある日、
「大国主」と名乗る神霊と
お話できるようになり
宗派を起こし、
多くの方を助け、
その霊徳を
時の國造家に認められ
屋号を授かるまでになりました
(分家として認められた、ということ)
カタチどうこうではなく
「神を信じる心」
その決意が
大切なポイントだということです
・・・
結局、のところ
神棚をどうするか?
作法をどうするか?
というのは
「相手への敬意」がないと
なんの意味も無いのです
相手への敬意を、
どうやって形に示そうか
どうすれば
喜んで頂けるだろうか
その「心」をカタチにしたものが
作法であって
「心」が
一番大切だと思うのですね
・・・
そして、神棚のチカラを
増すためにどうしたら良いか?
どうすれば
神に愛される、神からの応援が強まるか?
それは、
前述の、先生の逸話のとおり
「信じる」ことです
多くの人は、
神を信じると言いつつ
疑っています
神に出会う、という決意ではなく
神に出会いたい、という願望です
信じれば、神と出会う
出会いたい、では会えない
「神さまの言の葉」の
後半に出てくる話です
信じた、その強さが
「神に愛されている」強さになります
これは本当に
奥義のような、大切なポイントです
書けば、
「え?そんなこと?」と言われますが
数十年、祈ってきて
様々な現場に立ち会ってきて
「神を敬う心」
「神を信じる心」
この強さがすべてだよ、と
ハッキリ言い切ることが出来ます
・・・
写真のような
お社であっても
キチンと祈れば
ちゃんと届きますし
しっかりと
神威は、現れます
