全てが違って見える朝に
毎日寝てばかりだ。
仕事は大学卒業時からずっと続けていて、
それなりのキャリアを積んでいたのに、
続けられなくなった。
そのことが悲しくて、苦しくて、誰にもうまく説明できない。
上司に退職する時の話をした私は、とても饒舌で、
この業界の悪習が私にもたらす健康被害などを熱弁していた。
朝日は予測できる時間に動き、予測できる動きをする。
自然のものなのに光は分かりきった動きしかしない。
私にはその日の体調で朝日が違うものになる。
山の端から漏れている光が映画のように美しく見えて、涙したり。
長い長い夜を唇を噛んで耐え忍び、苦しみの涙を照らす光になったり。
仕事に向かうための絶望の光になったり。
朝日のせいで生きようと思ったり、死のうと思ったり人間って不思議だ。
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