どろぼう草
できなくていじけて、すねて投げ捨てた。
おもちゃは壊れてしまった。
心の中にはしょぼくれた自分がいて、思い通りにいかず泣いている。
利口で意地悪な誰かが作った人生。
いつの日か解けて答えがわかるように。
いじめられても帰りの道で、傷つけてしまったかと心を痛める。
泣き顔を隠してもお腹が減って、それどころじゃなくて走って帰った。
眠れなくて訪れた朝に焦って、寝たふりして寝たつもりになる。
寝不足自慢もたまにはごまかし、本当はそのせいで体調が悪い。
健康で健全な多くの人々の中で、自分だけ取り残された気持ちになる。
仲間はずれの仲間と一緒に、遊んで帰る道はいつも一人。
心にいくつかのどろぼう草。
少し困ったけど、そのままにしたよ。