あなたの歌
目が覚めたけれど、なにもさめていない
口癖、思い出して一人で笑った
くたびれた顔にヨレヨレの洋服
あなたがいないから、一人で泣いてた
口ずさんでみた、あの時の歌
あなたが見てた景色
こんなにも今、はっきりとほら
聴こえてくるのはあなたの歌
踏み潰していた心を、蹴飛ばしていた想いを
あわててまわして、施錠した優しさは
あなたが歌ってたあの歌を歌うことで
あなたが見ていた景色を見ることができるかな
頭の中で広げた小さな白い紙
あなたの心の中で歪んでいくあの日の僕ら
待ちくたびれた気持ちが
焦って飛び出して
轢かれた
そして僕はあなたの声をきき
目を覚ました
あなたが僕にキスをして
僕は息を吹き返した
目が覚めたけれど、なにもさめていない
口癖、思い出して一人で泣いていた
くたびれた顔にヨレヨレの洋服
あなたはいないけれど、一人で思い出して笑った