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中国視察出張で見つけた『日本でも流行りそう』なビジネス4選
先日、会社の海外視察で初めて中国を訪れる機会がありました。新卒3年目のdipで大きな幸運です。
視察の合間で首都・北京を歩き発見した、日本でも通用しそうなビジネスアイデアを4つ紹介します。
かな〜〜り面白いと思います。よって必見です!
いつか思い出せるように、「スキ♡」で付箋
中国で発見したビジネスアイデア4選
🛅 フードデリバリーの専用ロッカー
まず目を引いたのが、オフィスの出入り口近くに設置されたフードデリバリーのロッカー。
配達員が指定された番号に食事を届け、社員が昼食時に受け取るというシステム。日本でもUberEatsなどは普及してますが、オフィスに直接届けてもらうというのはマナー的に難しいところがあると思います。
北京ではこのロッカーでオフィス街のランチの常識を変えていました。オフィス近くのロッカーに食事が届き、本人確認をしてアプリで解錠するので取り違えることもないです。
個人的に特に素晴らしいと思ったのが、配達員は一度に複数の注文をまとめて届けることができること。個別配達よりも効率的で、コスト優位性に優れます。
配達員の時給が上がり、配達手数料を下げることができる。新しいデリバリーの利用機会を創出する。関係者全員ハッピーの最高な仕掛けじゃん!
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🔊 WeChatの音声入力
次に注目したのは、中国で広く使われている「WeChat」の音声入力機能。
ボイスメッセージを送信すると、自動的に文字起こしされて相手に届くため、再生する必要なし。イヤホンなしでもメッセージ内容を確認できます。
👆 イメージ画像を用意できなかったので、解説記事をリンク
高齢者や視覚障害者にも利用しやすい設計だと思いました。さらに、この技術を応用すれば、運転中でも安全にスマートフォンを操作できるアプリケーションの開発も可能なのではないでしょうか?
自動車に乗ったAさん:アプリを開いた状態で「Bさんに連絡」と言い、音声を送ると文字起こしされてBさんに届く
電車に乗ったBさん:文字起こしされたテキストを読んで返信をテキストで返すと、運転中のAさんに届いて読み上げされる
この繰り返しで、非同期的にテキストと通話のコミュニケーションをつなげる世界を想像して、勝手にワクワクしてました。
🧃 顔認証だけで購入できる自動販売機
顔認証決済対応の自動販売機にも驚かされました。中国では2019年頃から普及したらしい。
自販機の前に立って顔をスキャンし、飲み物を選ぶだけで即購入。決裁サービスと顔認証があらかじめ紐づけられており、本人の口座から代金が引かれます。
生体認証だけで購入できるなら日本でも、私物を持ち込めない特別なオフィスや工場、衛生面が重視される病院や研究施設など、活躍する機会がありそう。
また、この技術が一般的な自販機と同じくらいのコストで利用できるなら、日本でも社員証タッチによる入室管理と置き換えることでセキュリティ向上につながるかもしれません。
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「双子などで誤認することはないのか?」と通訳の中国の方に聞いてみたのですが、「精度が高くてしっかり識別できるよ」とのことでした。
🤖 ChatGPTを模倣した中国産LLM
最後に、中国ではOpenAIを明確にベンチマークしていると公言する、独自の生成AI開発を行う会社がいくつもあるということも印象的でした。
「ChatGPTでできることはすべてできて、精度も遜色ないか少し上」だとアピールしています。
ちょっとずるくて賢い戦い方なんですが。ここだけの話。
中国では2024年7月9日からOpenAIの利用を禁止されるという措置が取られました(経済制裁とかそういう利権の話っぽい)。
そこで中国企業が行ったのが「APIリクエスト先を切り替えるだけで利用可能にする」、つまりは規格を完全に同じにしてスイッチングコストをゼロにしたんです。
この方針で開発すれば、比較して「より低コスト」「特定のユースケースにおいてChatGPTより優秀」などの優位性を示れば、OpenAIから乗り換える現実的な選択肢となれちゃいます。
同様の戦い方は今後のLLM開発企業でも出てくると思います。廉価版LLM・特化型LLMなど、日本からも出てくるといいな〜。
中国視察の経緯
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2024/11/18から、3日間の日程で5社の企業を訪問しました。
中国の先進的な会社を視察し、業務に活用する
会社は『バイトル』を運営しているため、人材企業やテック企業中心
COOや部長の方々に同行する形で、それぞれ商談を行った
※このnoteには本筋である視察商談の内容は含まれておらず、個人的に街を見て発見したこと、調べればネットに書いてあることの範囲内になります。
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