Bリーグ試合レポート:2/8 東京vs横浜
皆さん、こんにちは、こんばんは。現役実業団バスケ選手のひかるです。この記事では「現役バスケ選手が見るバスケの面白さ」を発信しています。
今日は久しぶりに生で観戦してきました。やっぱり迫力が違いますね。
現地観戦するとネットではわからないいろんなことを感じます。ネットなら実況、解説、選手のプレーだけの情報しか入ってきませんが、証明が暗転して爆音の音楽と一緒にかっこいいムービーが流れ選手が紹介されるとか、監督が審判に大きな声でファールのアピールをしているとか、コアなファンの応援がうるさいとか。笑(本当にうるさいと思ってないです。)
特にバスケはコートとの距離感が近いので迫力を感じやすいスポーツなのかもしれません。
さて、今日は以下の内容でお話ししていきます。
●東京の強さは緻密さにあった
僕が今までのバスケを見た中で、アルバルク東京が一番緻密なバスケをやってると思います。緻密とは何か、それはルールの多さに比例します。
ボールをもらうときはこのステップを踏みなさい、スクリーンはこの角度でかけなさい、リバウンドにはこのポジションにいる選手が飛び込みなさい、こういった細かいルールが東京のバスケを作っています。
今日特に徹底していたのは、横浜のポストプレーに対するダブルチーム(二人で守ること)。しかもダブルチームに行く選手もポジションで決まっていました。
バスケ選手からするとこのルールを守るのって大変なんです。バスケって相手と同じコートの中でプレーするので、相手の守り方によってどうしてもやり方を変更しないといけない時があります。
東京は、その急遽変更した感が全然見られないんです。推測ですが、これ相当練習してると思います。相手からこう読まれるはずだから、その時はこういった動きをしよう、と決めていないとあの動きはできません。
それが物語っているのが、ピックアンドロールに行くセンターのスクリーンのタイミングですね。超絶妙です。もし少しでも遅れるとボール持ってる人が長い時間保持しなければならず、ディフェンスは有利なポジションを確保してしまいます。
ファンの方から東京のバスケを見たときに、「あ、今のはダブルチーム遅れたな」とか感じて戦術的に見るとかなり玄人です。
●横浜のディフェンスの改善
昨年から何回か横浜の試合を見てますが、正直ディフェンスがいいイメージがありませんでした。
しかし、今日の試合を見てそのイメージが変わりました。
特に変わったなと思うのが、ピックアンドロールでのセンターのディフェンスの位置ですね。
すごい細かいですけど、結構大事なとこで。横浜は基本的にセンターのディフェンスが外まで出ない守り方をしているんですが、構える位置がボールマンに近づいたなと感じました。
これによってボールマンを勢いをつけてドライブする事ができず、またシュートを打つにもブロックされるかどうかわからない微妙な間合い、パスしたらスティールされそう、とオフェンスに迷わせる絶妙な位置に立っていました。
ただこれが続いたのが1Qだけ。2Qは東京がピックアンドロールのやり方を変えて(ピックアンドポップ、スペインピック)きたときに、ドライブを対処しきれない、もしくがドライブからパスを出してコーナーの3Pを打たれる(2Qの途中でザック選手、竹内選手にコーナー3P打たれたシーンありましたよね?)。
ここで横浜は耐えきれなくなった印象がありました。
あとはポストプレイのディフェンス。これはフィジカルに守って相手を消耗させるかがポイントです。横浜にはそれができる選手がいないなと感じました。
1Qでできたディフェンスの継続、フィジカルにポストプレイを守れる選手の獲得、この2つで横浜はこれから大きく改善されるだろうな、と感じた試合でした。
●今日のイチ押しプレー
僕が今回皆さんにお伝えいしたいプレーが、3Q残り8:31の安藤選手の3Pです。(バスケットLIVE:1:27:10経過あたり)
3Q開始から横浜が2−3のゾーンディフェンスを仕掛けたんですが、東京は攻めれてなかったんです。パスは回るけど、決定的に攻めててるわけではない。リズムが作れていない状況でした。
その中で24秒オーバータイムギリギリで決めた3Pはただの3Pではなく、チームに活力を与えるきっかけになりました。
案の定、そのあとのディフェンスで田中選手がスティール、そのままノールックパスからのバスカン、カーク選手の3Pと続いたので、いかに安藤選手の3Pが影響を与えたかお分かり頂けたと思います。
----------
いかがだったでしょうか。この記事で少しでもバスケ詳しくなった!と思っていただける方が増えたら嬉しいです。
もしよろしければ、スキ・アカウントのフォローをお願いします。定期的にBリーグの試合レポートは更新します。
またTwitterでは、このブログの通知、またバスケに関する情報を発信しています。どうかこちらのフォローもよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事をお会いしましょう!!