昔と今のレイアップの違い
レイアップは『置いてくる』
バスケを始めた誰もが聞いたことあるフレーズ。これは漫画スラムダンクの主人公 桜木花道が初めてレイアップを教わった時に出てきたフレーズです。
自分もミニバスで初めてレイアップを教わった時、リングの近くに置いてくれば入るよってコーチから教わりました。最初は身長が無かったので放り投げるって感覚でしたが、身長が伸びるともに、置いてくるってこういうことなんだなって感じたことを覚えています。
ただ今、もし自分が子ども達にバスケを教えるとしたら、このフレーズは絶対使いません。
今のバスケは高身長で動ける選手も増え、高校に行けば2mの留学生がいます。レイアップを置いてくるって『リングの近くで』打つことになるので、ブロックの格好の餌食になります。
つまり、レイアップを置いてきなさいって教えるということは、ブロックされやすいシュートを打ちなさいって教えてるのと同じです。
今のレイアップは『ずらして浮かせる』です。
シュートをブロックするためには、タイミング良く跳ぶ必要があります。(高く跳ぶことより重要かもしれません。)まずはそのタイミングを『ずらす』必要があります。
代表的な技はユーロステップやゼロステップ。
ユーロステップは、元NBA選手のマヌ・ジノビリがよく使ってたことからジノビリステップとも呼ばれます。通常のレイアップに横の幅がついたと思ってください。
左右にステップを踏むことで、シュートを打つ場所をずらすわけです。またステップを踏む幅に変化をつけることで、ブロックの跳ぶタイミングをずらしたりできるわけです。
こんな感じ。
ゼロステップは最近公式ルールとして認められた技です。今まではボールキャッチと同時のステップを一歩目とカウントされていましたが、今はカウントされません(0歩目)。
こんな感じ。
そして最後のシュートは浮かせる。スクープシュートって名前が有名ですかね。ティアドロップとも言ったりします。これもブロックする選手のタイミングを外す技。
他にも(技名はないですが)体から遠い位置から放つレイアップもあります。ディフェンスとシュートの発射地点との間に体を入れることで、ブロックからボールを守る技ですね。(ブロック跳んで体に当たればファールなので有効です。)
このように様々な技がある中で、レイアップは置いてくるだけを教える教えるのはもったいないなって感じます。
ミニバスの時にもっといろんな技にチャレンジすればよかったなあ。
以上、選手の独り言でした。