バスケ選手に1億円の価値がある?
ついに出ましたね。日本人Bリーガー初の1億円プレイヤー。こんなに喜ばしいことはありません。しかも同世代。自分らがバスケを始めた頃なんて、バスケで飯食っていけるやつなんていないと言われた育ったので、新しい扉を開いたなと思うと、バスケ選手として嬉しいです。
ただ、今回はちょっと厳しめのことを言いたい。これは自分に対する自戒の念でもあります。
●本当に『バスケ選手』が1億円の価値がある?
今回の1億円という数字は、実は以下の3つが合わさったものだと思うんです。
1. バスケの価値
2. チームの価値
3. 選手の価値
1は、日本のバスケットボールの価値が上がっているという話。Bリーグ発足後、プロ野球やJリーグに追いつけ追い越せを目標に、Bリーグが主体となって取り組んだ結果、日本のバスケットボールの価値が上がっています。
2は、Bリーグに所属する各チームの価値が上がってるという話。今や5000人集客するチームが何チームもあり、各チームの試合の価値が上がってきたことで、有名企業のスポンサーなどが増えてきました。また新規アリーナ建設などのチーム単位の大きな活動が増えてきてることは、各チームの価値が向上してると言えるのではないでしょうか。
ここまでは問題なし。問題なのは3です。Bリーグに所属する選手の価値が向上してるのか、という話。なぜここを問題視するのか。
●価値って何か?
価値って『自分が与えたもの対して相手が感じた嬉しさ・面白さ』だと思っています。しかし、現在のBリーガーの環境って周りから与えられたものがほとんどです。これは直接選手と話してて感じることです。
もちろん一部の選手は自発的に行動し、プレー意外にも応援してくれる方への還元を行なっていますが、まだまだチームの言う通りにしてるだけって選手が多いと感じます。
SNSとか見ててもそうですね。活動の声が聞こえてくるのはだいたい同じ人です。(ファンの方をフォローさせてもらってるので、だいたいわかります。)
今回1億円という数字に目が行きがちですが、実はB1リーガー(1310万)のと日本代表(3010万)の平均年俸を発表されました。ただここでお気付きの方もいると思いますが、これB1だけなんですよ。B2やB3の選手は含まれていない。
ここから言えるのって選手の価値が向上してるのは一部の選手なんだよ、ということなんです。
●これからBリーガーの価値はどうなるか?
1億円プレイヤーは、間隔が開かずに出てくることが大切だと思います。逆に出てこないということは、スポンサーからみてバスケ界にそこまで価値がないと見切られた、ということになるからです。
ただこの1億円プレイヤーはすぐに出てこないと思っていて、それって選手が自分の価値というものを考える機会が今までなかったからです。自分が提供できる価値がわかればそれに合わせて価値を提供できるので、結果としてファンやスポンサーが増えて、それがお給料に繋がる。当たり前の話ですけど、選手はバスケという枠で守られてしまっているので、これからは枠から飛び出して、選手自身が努力をすることが大切だと思っています。ひいては、その努力が次の1億円プレイヤーに繋がるんじゃないかと。
今回をきっかけに、選手は自分の価値について考えて向上させていかないと、将来バスケを辞めた時に次に繋がらなくなります。
この価値を考えるという行為は、早ければ早いほどいい。ただ行動するだけなんです。いろんな人と話して、自分を理解して、どうやったら応援してもらうか考える。そんな選手が増えてくれると嬉しいなと思っています。
ちなみに自分はこんな活動をしてますし、仲間を作って活動を拡大していく予定です。
『アスリート交流イベント』
『そこには空しかなかった写真集』
『ひかる会』(応援してくれる方との交流)
『バスケ選手ブログ』
もっと大きなことも考えてますよー!案を整理できたら随時公開していきますので、お楽しみに。
以上、選手の独り言でした。