#38 わたしのなんちゃってパラダイム9(アラカルト編2/3)
なんちゃってパラダイムのアラカルト編2回目は主にイベントに関するテーマ2題です。
🔶イベントはツール
事業を具現化し、多くの人に広めるために「イベント」はとても大切な手段であり、ツールです。ただ、ややもするとこの「イベント」は「行うことが目的になりやすい」性格を帯びています。懸命に考えた事業の目的をブレずに達成することが何より大切ですが「イベント」は人が集まり、目に見える部分で違った意味での達成感を得やすい魔物(事業目的を見失いがちになる)です。その意味では、「何をするか(What)」以上に「どのようにするか(How)」に意識を置き、常に事業目的を達成できたのかどうか、そしてそのことが当該年度の基本方針に沿っているのかどうか、さらには組織の理念やビジョンに近付いているのかを確認しながら進めることが肝要です。
🔸400メートルハードル
シミンズシーズは市民ひとりひとりのエンパワメントに向き合うことをミッションにしています。セミナーなどの事業を企画するときに、私がスタッフに伝えるイメージは陸上競技の400メートルハードルです。400メートルハードルはスピードと持久力の両方を求められ、陸上競技に中でもハードな種目と言われています。その400メートルハードルですが、私にイメージは少しいびつなハードル配置です。最初のハードルは100メートル地点にあります。その最初のハードルが実施する事業です。第一ハードルを超えた8人の選手は、各人各様の課題を持って次のハードルに向かいます。そうです、次のハードルまでの距離は人によって違うのです。かつ、高さもそれぞれです。それを越えた各人はまたそれぞれのピッチで次のハードルに向かいます。10メートルで次のハードルが来る人もいれば、25メートルの人もいる。高さも、単純に次々と高くなるわけでもなく、高くなったり低くなったりする。その山あり谷ありの残り300メートルにどのように伴走し、各人の自己ベストに導くのか、これがシミンズシーズのミッションであり、存在意義だと伝えます。100メートル目のセミナーは最初のハードルで、通過点でしかありません。「事業を行うことが目的化しない」ための”How to”です。
次回は、わたしのなんちゃってパラダイム10(アラカルト編3/3)です