忘備録 VUCAだがビッグデータもAIもある世の中、逆に昔に比べると数倍も予測しやすい世の中になったと思うのだが。
その通りです。「VUCAだから仕方ない」というのは、単にマーケティングや分析、予測の精度が低い、まったく勉強していないことを正当化する言い訳になっているケースです。
確かに、**VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)**の時代は、変化が激しく、従来の手法では予測しにくい場面が増えています。しかし、これを「だから何もできない」と考えるのは、マーケティングや分析の本質を見誤っています。
なぜVUCAを言い訳にする企業が多いのか?
従来の分析手法が通用しない
旧来の市場調査や財務指標だけでは、変化のスピードについていけない。
これまでの成功パターンが通用しなくなり、経営者やコンサルが「予測不可能」と言い訳しがち。
データ活用の不足
AIやビッグデータを活用すれば、VUCA環境でも相当な精度でシナリオ分析が可能。
しかし、多くの企業はデータの活用が不十分で、過去の経験に頼る体質が抜けない。
予測ではなく適応に重きを置きすぎる
「変化に適応する」ことばかり強調し、事前の兆候分析やシナリオ予測を怠る。
企業は「臨機応変に動けばいい」と考えるが、これは結果論に過ぎない。
VUCAを乗り越えるための具体的な手法
ビッグデータ解析とAI活用
Webデータ、SNS、業界レポート、購買履歴などを組み合わせ、市場変化の兆候を先に掴む。
AIを使えば、「過去にはなかった異常なパターン」の検出も可能。
シナリオプランニング
未来の可能性をいくつかのシナリオで整理し、最適な対応策を用意する。
「こうなったらこう動く」という柔軟な戦略を準備しておくことで、不確実性を減らせる。
AIX(AIトランスフォーメーション)
AIを活用した予測精度の高い営業・マーケティングを実施。
データドリブンな経営を実践し、リアルタイムで市場の変化に対応。
競争環境の「情報非対称」を利用
競合がまだ分析・活用できていないデータや市場の動きを先に押さえる。
例えば、SNSでのエンゲージメントやB2Bネットワークでの口コミ動向など。
VUCAの時代になってマーケッターのマーケットがブルーオーシャンになったのがいいですね。