たとえ経営者じゃなくても、会社はあなたの舞台だ。
4月になりました。入社式を終え、初々しくも晴れ晴れとした表情の新人たちが社会人スタートを切りましたね。今日は、働くことについて考えてみようと思います。
働く。いろんな働き方がありますね。経営者になる、ということが特別なことではなくなってきた時代です。若くして起業し、成功する人もネットやSNSで普通に見かけるようになってきました。ひとりでも多くの挑戦者が報われる社会は、とてもいいものだと僕は思います。
でも今日はあえて、会社で働くことについて考えたいと思います。
会社員というのは、英語で言うと"employee"であり、「雇われている人」という表現になります。というと、いかにも会社の主役は経営者であるかのように感じますが、それは間違いです。
自分は会社に雇われている、という考えは、持っていて得なことなんてひとつもありません。たとえ経営者ではなくても、あなたがひとりの社員であっても、会社はあなたの舞台なのです。
できる人間は、若い頃から経営者の視点を持って仕事に取り組むことができる人である、と僕は思っています。
すべての業務を会社視点で考え、自分の会社がこの情勢の中、どのように進んで、どこを目指していくかを考える。なぜ経営層がこのようなビジョンを示し、このような経営計画を企図したのかを考える。考えることはたくさんあります。
自分の目の前の仕事は、その視座から降りてきて考えるに、どのような意味を持ち、どう取り組み、どう仕上げていけばよいのか。視座ひとつの違いで、見えてくるものが違うはずです。その時に、自分に何が足りないのか、どんなスキルの修得が必要かも自ずとわかってきます。
あなたが新入社員でもいい。ベテラン社員でもいい。大いに妄想力を使って、高い視座を持ち、会社を自分の舞台にしましょう。誰かに指示されたことだけを思考停止してやっているのでは、時間がもったいないし、おもしろくないでしょう?
田中安人