建築物を巡る 〜シロトピア記念公園 扇観亭 〜
世界遺産姫路城の北側のシロトピア公園場内にひっそりと建つ公衆トイレをご紹介します。
姫路駅を下車すると、大手前通りから姫路城が一直線に見えます。
大手前通りは、12月の時期はイルミネーションが施されており、華やかな雰囲気でいい感じです。
姫路城は大手前通りから見える正面のイメージが強いと思いますが、実は北側、東側からのアングルもとっても良いんです。
姫路城の周囲は公園になっているのでぐるっと回って観て下さい。
新しい顔を見せてくれます。
その北側にあるシロトピア公園に総工費2億円の公衆トイレがあります。
建築当時、姫路市は公衆トイレに二億円も使うのかと話題になった建築物です。
扇観亭(せんかんてい)
設計:黒川紀章建築都市設計事務所
竣工:1993年
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
用途:公衆便所
階数:地上1階
建築面積:161.45㎡
延床面積:126.49㎡
所在地:兵庫県姫路市坊主町110
建築主:姫路市
総工費:約2億円
二つの棟に分かれています。
一方がトイレ棟で美しい鉄筋コンクリートのカーブ。
型枠の跡が美しい。
職人さんだいぶん大変だったろうな。
もう一つが、休憩場。
ガラス張りになっていて、エアコン完備で入り口も自動ドアにもなっています。
見学時はおじさんが一人休憩してました。
建築当初は水が流れていた様ですが、今は水張られてないのが少し寂しいですね。
姫路市の公共の建築物には水がたくさん設計されているのですが、水を流してないことが多いんです。
節税なのか。
これだけ良いトイレを作るなら、お城の城北ではなくて、城南に作った方が利用者も多く良かったのではないかと思いました。
なかなかお城の北側に行くことはないと思いますが、姫路城を訪れた際は是非見学に行って下さい。
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