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四谷大塚4年予習シリーズと田中メソッド


四谷大塚4年予習シリーズの構成

①本文

計算のルールや算数で使う用語の説明がされています。算数の問題文は条件と問いから成り立っています。条件で使われた記号や用語の意味を正確に理解しておく必要があります。とは言っても1回読んだだけで理解・暗記はできないものです。ですから,田中メソッドは問題で使われている計算ルール・用語・理屈を問題ごとに説明しています。何回も同じ説明がされるので途中から読み飛ばしたくなります。それで良いのです。面倒だと感じたとき知識として定着したときということも言えるからです。
田中メソッドについての説明はこちらを参照ください。

②例題・解き方

それまでの学習内容が完全に理解している人は解き方を見ないでチャレンジするのが良いと思います。そうでない人はゆっくり読んで理解するようにして欲しいと思います。読んだだけでは理解できない人もいると思います。そのような人は解き方を書き写しながら理解して下さい。読むスピードでは意味変換できなくても書写するスピードであれば意味変換でき理解できることもあるのです。ただ四谷大塚予習シリーズのように小学生にとって最難関のテキストでは既学習を習得していることを前提として解説してあります。つまり,思考過程のところどころが省略されているのです。その省略された箇所が理解できなくて次に進めないという人がほとんどです。その箇所を暗記でつなぐとその問題や類似問題はできても応用問題はできません。そこで、田中メソッドでは思考過程を省略せずすべての思考過程を式として表現し、それぞれの式についての意味も表しているのです。ですから、田中メソッド解説は「読めば分かる」と評価されてきたのです。 では田中メソッド解説はどこにあるのかということになりますが,実は基本問題にあります。基本問題は解説はほとんどなく答えだけです。保護者の方から「四谷大塚予習シリーズテキストは自分で解くことはできてもどう説明すればよいのか分らないので「読めば分かる田中メソッド解説を作成してもらえませんか」という相談を受けたのが執筆動機なのです。

③類題

例題を理解したと思ったら、その内容を理解しているかを確認するために取り組みます。
もしできなかったなら「理解した」のではなく「理解したつもり」ということが判明します。つまり,「理解した感覚」自体が十分に形成されていないということになります。
そのような人は基本問題の田中メソッド解説を書写学習をすることをお勧めします。

④基本問題

基本問題は単元で扱う計算ルール・算数視点などが単品として問題作成がなされています。
物質を構成する原子のようなものです。ですから、基本問題を正確に習得していないと複合問題はできません。ですから、基本問題は「わかる」という感覚ではなく「できる」という感覚まで反復練習しておくことが必要です。

⑤練習問題

練習問題はいわゆる応用問題です。基本問題を単品の理論構成とすると練習問題はそれまで学習した事柄を複合させた(化合物)問題です。ですから,基本問題がスラスラできたからといって練習問題ができるとは限りません。つまり,基本問題は理解力さえあればクリアーできますが、練習問題はそれまでの知識の蓄積(勉強量)がなければできません。
四谷大塚シリーズの 5 年生テキストにいきなり取り組んで練習問題まで理解しろというのは、四谷大塚教室に5年生から通学する子にいきなり最初のクラス分けテストで上位クラスに入れというようなもので無謀な要求です。そんな対応をすれば子どもの心が折れる(勉強嫌い、特に算数嫌い)可能性があります。
そのような状況のお子さんは練習問題に取り組み無駄な時間、否、マイナスの時間を過ごすのではなく基本問題を反復練習しておく方が将来につながります。

⑥総合問題

5回に1回程度,復習のための「総合回」があります。大変良いスケジュール構成です。
理解したことも忘れるものです。常に復習しながら学習を進めて行くのが理想ではありますが、四谷大塚教室に通学している人、週末テストを受けている人は、その週の学習で目いっぱいのはずです。ですから、総合回を復習することを念頭において取り組んで下さい。つまり,練習問題をやっていなかったから練習問題に取り組もうといった新しいことは一切しないということです。
やった問題だけにしぼり時間の許す限り反復練習して下さい。

では、四谷大塚予習シリーズ4年上の解説から始めることにしましょう。


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