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「ドラマ『インフォーマ』一気見したら煩悩どころかトイレも我慢した件」

前作の劇薬ドラマ「インフォーマ」を一気見したわけですが、これはもはや「ドラマ」というよりも、一種の精神修行でした。



いや、マジで。

これを見終わったときの感想は、「あ、俺、これを乗り越えたら煩悩の一つや二つ、消えるんじゃないか?」という謎の覚醒状態に突入したんですよ。

まず、劇薬ドラマの中で登場人物たちが織りなす情報戦。

これ、なんでこんなに複雑なのか。

なんでこんなに手が込んでいるのか。

まるでSNSのタイムラインで「〇〇さんが〇〇をいいねしました」っていうのを、いちいち全員の裏アカウントまで把握してるレベルの徹底っぷり。

しかも、情報を出すのか、出さないのか、出したと見せかけて引っ込めるのか、途中からもう謎の心理バトルが始まるんですよね。

これ、完全に「もう、そこまでやらなくてもよくね?」ってツッコむ場面がいくつかあるんですけど、逆にそこがクセになるという。

まるでスーパーの特売コーナーで、必要もないのに「あ、これ安いから買っとこうかな」とカゴに入れた瞬間と同じ心理ですよ。

必要なのか、わからない。

でも、入れてしまう。

それがこのドラマの罠。

で、さらに言うと、登場人物のキャラ設定がまた秀逸。

特に、情報屋A。

なんですかね、あの人。

説明が欲しい。

いや、説明書も欲しい。

全体的に、ただの情報屋じゃないんですよ。

情報屋にしては謎のカリスマ性が漂い過ぎていて、最終的に「この人、世界征服狙ってるんじゃないか?」っていうレベルの振る舞い。

見ている途中、思わず「おいおい、そこは情報屋の仕事じゃなくてスパイの仕事だろ!」って一人で突っ込み入れてしまった自分に驚きました。

家で独り言言ってる大人、もはやホラー。

そして、忘れちゃならないのが、会話のスピード感。

何?あのテンポ。

これもう、東京の満員電車の乗り降りの速さかよってぐらいの勢いで話が進むんですけど、こっちは「ちょっと待って!一回巻き戻しさせて!」ってなります。

まるで、ドミノ倒しを見ながら「最後の1枚が倒れる瞬間までにどうしてもトイレ行きたいんだけど、我慢するか、いや、行くか」みたいな葛藤を抱えるわけです。

そして結局、トイレ我慢しちゃう。

その結果、体に悪い。

結局のところ、このドラマは、一気見すると精神のデトックス効果があることは間違いないです。

でも、皆さん気をつけてくださいね。

一気見したらその後、現実の世界がいかにゆっくり進んでいるかに気づきますから。

まるで、急いでるのに信号が全部赤になるあの瞬間のような感覚に。

あの感じ、わかりますよね?

というわけで、前作の劇薬ドラマ「インフォーマ」、最高です。

見る前に少し瞑想して、覚悟決めてから見ることをオススメしますよ。

これ、もう少しスローライフな世界に生きてた自分が、気づけば情報の荒波に揉まれるサバイバーになってしまった、そんな気分にさせられますから。

森田剛の演じる謎の男・冴木

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