「謎の中年アジア人、ファッション迷走記〜おしゃれの神はどこにいる?」
さて、今日も朝から鏡を覗き込み、己の顔面偏差値を計測した結果、「謎の中年アジア人」というタイトルがふさわしいと判明した自称作家たなかです。
いやね、もうこれ、「おしゃれ」って何?
という疑問すら浮かびますよ。
ここまで来ると「自分らしさ」とか「シンプルが一番」とかを超え、むしろ「それで生きてるのすごい」と言われそうな領域に突入。
ところで皆さん、ゾゾタウンのセール、見ました?
いつもセールですよね?
あの「70%オフ」とか「さらにクーポンで1.000円」とか、見るだけで頭がぐるんぐるん回り出す数字の渦。
私も例に漏れず見ましたよ。
でもね、ポチる瞬間に「これ着て出かける予定ある?」と冷静なもう一人の自分が耳元で囁いてくるんですよ。
「いやいや、買ったら予定できるかも!」と反論してみたものの、結果、届いたものはパジャマにしか見えないセットアップ。
即部屋着決定、しかも冬専用。
ここまで来るとおしゃれと無縁というか、無意識に「家専ライフ」を極めている気がします。
ユニクロも攻めてますよね。
「これならいける!」と思って買ったネルチャツ。
家で鏡の前で着てみたら、あれ?
なんだろうこれ…
中世ヨーロッパの修道女?
もしくは近所のスーパーで働くベテラン店員?
そんなことを考えている間に返品の期限を過ぎて、今は部屋着として大活躍中です。
まあ、無駄にせず使ってるのでエコという意味では勝ちですけどね。
そしてGU。
安さに引き寄せられて「これ、かっこいいじゃん!」と勢いでカートに突っ込むけれど、届いてからの現実チェックは厳しい。
え、これ誰向け?
モデルさんが着てたら天使なのに、自分が着ると「宅急便の新人さんかな?」という風貌になるの、もうこれはGU側の罠ですよね?
試着室で自信満々にニッコリしてた自分が恥ずかしいです。
で、Workmanですよ。
あそこはもう完全に「おしゃれ諦め系」の聖地。
「サンクチュアリ。」
いや、褒めてるんです。
あの防水ジャケット、最高。雨の日に自転車こぎながら「こんなに機能的で1000円代?」って叫びそうになりました。
でも、あれ着て鏡見たら「あ、土木作業員のアルバイトに出勤するのかな?」と思われそうな感じになるわけです。
それでも防寒性能が素晴らしいから許しちゃう。
結局、実用性が勝つんです、人生って。
こんな私でも「おしゃれ」という言葉に挑戦してみようとした事件があったんですよ。
数年前、友人に連れられて訪れたセレクトショップで、「これ、いけるんじゃない?」と思って購入した1万5千円のカーディガン。
それを着て友人に「どう?」と見せたら、彼女が一言。
「うん、田舎の地主感すごい。」
いや、地主感って!
私はいつから畑を持つ側の人間になったんですか?
まあ、こんな調子で私はおしゃれとは永遠の平行線をたどっています。
でもね、これでいいんじゃないかなって思うんですよ。
「自分が快適で、誰かに迷惑をかけなければ、もうそれでよくない?」という境地。
結局、「おしゃれ」を追い求めるのって、疲れるじゃないですか。
無理して頑張るよりも、自分らしい「謎の中年アジア人」を極めていこうと思います。
…あ、でも次のゾゾのセール、また参戦すると思いますけどね。
だって、諦めたら試合終了なんで!