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「原付田中さんとガス欠アドベンチャー 〜スリル満点の人生ライド〜」


先日、私の愛する相棒、名付けて「原付田中さん」の給油メーターがぶっ壊れてるんですよ。

正直な話、もうこのメーター、出会い当初から「私、訳ありなんですよ〜」って、ひっそりとアピールしてたんですけどね。

やっぱり見て見ぬふりしてたら、案の定ブツンと沈黙。

ついにその命を全うしました。

しかし、問題はそこからです。

原付ってね、ガソリンが尽きると、突然エンジンが静かになって「お休みなさい」って言うじゃないですか。

メーターが壊れているもんだから、そのお休み宣言がいつ来るか全く分からない。

走ってる途中で「今がその時か?」って常に緊張感を持って運転する羽目に。

これ、完全に一種のアドベンチャーゲームです。

で、案の定、起こるべきことが起こったんですよ。

ある晴れた日、風を感じながら走ってたら、いきなり「ブゥン…」って音がしてエンジンが止まりました。

「まさか…」と思った瞬間に「ああ、これだ」と悟りました。

私はその時、一人で道のど真ん中で立ち往生。

後ろを振り返ると、信号待ちの車の列がずらーっと並んでいて、まるで「何してんだ、あんた?」って無言の圧を感じました。

この状況、漫画でよく見るやつですよ。

ヒーローがピンチに陥る、でもなんか妙にシュールで笑える。

いや、私、別にヒーローじゃないんですけどね。

でも、その時は完全に主人公感ありましたよ。

風が止まり、世界がスローモーションに見え、「今だ!たなか、このピンチをどう切り抜ける!?」って、心のナレーションが始まりました。

ここで、普通の人なら助けを呼んだりするんでしょうが、私は違う。

私はブロガー、そしてある界隈で非常に有名なたなか。

その名にかけて、ここは一人でなんとかするしかない!

そう決意した私は、車の列を無視して、優雅に原付を押し始めました。

GTOの反町隆史と藤木直人状態。

なんならビーチボーイズの反町隆史と竹野内豊のあのシーン状態。



しかも、わざと少し笑いながら。

だって、こんな状況でも楽しめる精神が、ブロガーには必要ですからね。

結局、最寄りのガソリンスタンドまで歩いて20分。

途中、何度も「この人、何やってんの?」っていう視線を浴びましたが、それすらも楽しんでました。

だって、人生は笑いがないとつまらないでしょ?

そして、無事に給油を済ませ、原付田中さんは再び元気に走り出しました。

メーターは壊れたままですが、今ではその不確実さも含めて愛しています。

人生も原付も、いつガス欠するか分からないからこそ、毎瞬間を大切にしないとね。

だから、今日もスリル満点のライドを楽しんでますよ!

手の掛かるやつです。

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